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私は調理師兼諜報員  作者: 美夜
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日常と非日常

別の内容が頭に浮かび思い立ったが吉日で見きり発車をしてます!タイトルは変更する可能性があります

「なあ、オルテンシア。次の仕事お前が行くか?」


ダルそうに問いかけてきた男シャードンに金髪、青目の女性は振り返り


「次の仕事って麻薬売買の本拠地だったかしら?」


と言いながら2つの勤務表を見合せ


「そうね、昼からなら予定も空いてるし次の日はこっちの仕事だから大丈夫よ」


「そんじゃあ頼んだぞ~俺は長期潜入捜査~めんど~」


と言いながら彼はスーツケースを引きずりながらアメリカへ向かった


その場に残った私はいつ休みが取れるかなっと考えていた


5年前はそもそも彼女は普通の一般市民でとある高級レストランの厨房で調理師として働いていたが、そつなく何でもこなし一度聞いたことや行ったことは一回で理解しできる。そして回りからは次期総料理長そんな彼女には贅沢な悩みがあった。それは、何でも簡単にこなせてしまうから時間をもてあそんでいて暇だったのだ


私はそんな悩みを解決するため長年取ってなかった有給休暇を使いフランスへ観光件旅行として出かけるはずだったが行き先がフランスと聞いて総料理長からの願いでホテルレストランへの視察が決定した。勿論宿泊代もレストラン代も本社持ちで


久しぶりにやってきたフランス首都パリは日本と比べ物になら無いほど賑わっていた。そしてどこを見ても綺麗な白い肌に金色の髪の毛。黒髪黒目の私は何処か浮いているように感じ近くのお店で帽子を買い黒髪を隠した。そして歩くこと数10分視察場所であるホテルレストランへ入りチェックインを済ましボーイに荷物と上着を私は部屋に案内して貰った


流石にスイートルームとはいけなかったが、その一ランクしたの部屋を取ってくれていたらしくそこから見える景色はまるでライトアップされているようで綺麗だった。


そしてそんな景色を見たからなのかまるで遠足前のの子どもの様にワクワクと浮かれていた


そしてレストランにはドレスコードが有るため控えめなドレスと宝石を着けレストランへ向かうべく35階へ向かった


レストランの前にくつと微かにピアニストの生演奏が聞こえるなか、ドアマンが丁寧に扉を開け中へ促した


彼に軽く会釈してから中に入ると直ぐにスタッフが気付き


「ご予約の方でしょうか?」


「ええ、そうよ。それよりもあなた見ない顔だけど新人かしら?」


彼は表情を変えず笑顔のまま


「はい。三ヶ月前から勤めさせて頂いております」


彼に差し出した予約者と示す赤色の招待状を渡した。彼は何か思うことがあるのか申し訳ない程度にチラチラと私の方を見ながら


「お鞄と上着はお預かり致します」


と言うので鞄と上着を彼に渡し代わりに番号札を渡された


彼の何かが何故か違和感を覚えた


「ではご指定席ですので『W6』へご案内致します」


彼は椅子を少し引き私が座ると共に椅子を少し押してくれた


始めに出されるシャンパンを味わいながら少し薄暗い感じのライトが照らす中から外を眺めるとまるで町並みが宝石のように輝いていた



うん。パッと見、埃や制服にしわ等も無し演出もよし!


「失礼します。お久しぶりです。藤林 紗耶香様。本日はようこそお越しくださいました」


長身で銀髪の40ぐらいの男性が彼女に話しかけてきた


「まあ、お久しぶりですわね。暁 佐久間さん。無事チーフから総取締役に出世したと聞きましたよ」


彼は膝をつき目線を会わして


「いいえ、これも、藤林様のお計らいがあってこそです」


「何を言っているの!あなたの努力や功績は本社全員が知っていることよ。それに私が言わなくてもあなたは昇格していたわ」


「益々努力していきます。それよりも本日は例のやつてすか?」


「えぇ、恒例のあれよ。この事は皆さんには秘密よ?」


「はい。分かっています」


「総取締役の貴方に聞きたいのだけど、先ほどの彼・・・」


「彼?ああ、レイズさんですね。確か三ヶ月前に見習いから始めたのですが一週間ほどで全てをマスターした期待の新人ですね」


彼女は少し考える素振りを見せながらも


「そう、ありがとう。戻っていいわ」


戻っていく彼を見ながら出される料理の味や盛り付け配膳の良し悪しを脳内である程度点数と改善点をまとめ素敵な演奏と共に料理を味わい最後のお口直しの紅茶を飲みながら帰っていくお客様への対応などを見ていた


レストランが終わるときにでも料理長に会いに行かないとね


『『パンパンッ』』『『『『キャァ!!!??』』』』『『『『なッなんだ!!?』』』』


突然の銃声と悲鳴や戸惑いの声に続き


『ここにいる全員手を上げ床に座れ!』

『早くしろ!!』


彼等の近くにいた少女には銃口が突きつけられていた


『さっさと有り金ここに出せ!』


相手を刺激しないように丁寧にゆったりと彼は近づき


『私はこのホテルレストランの総取締役を任されております暁と申します。金銭の要求は承け賜りますので、お客様を解放していただけないでしょうか?』


彼はあくまでも冷静に対応していた。そんな中私の頭の中では有事の際の対応加点欄を取り出しこのマニュアルをうまく活用出きる人がいることに驚いた


『チッ!客は全員出ていけ!だが少しでも妙な素振りをしたものは撃ち殺すいいな!』


『だが、客の中で一人女を人質に貰う!』


誰もがその場で震えだし嫌だと恐がる中


『私が人質になりますわ。皆さんはお早くお逃げくださいな』


優雅に怯えなと一切見せずに彼女は犯人達のもとへ向かった


『へぇ、お前日本人か?』


『そうですわ』


『日本人は小柄で可愛いからな!』


『私にとっては皆さん背が高くて格好いいですわ』


『そんなこと言われちゃあ照れるだろう?』


『あら、思ったことを言ったまでですわ』


『お金の準備ができました。ですのでお客様を解放してお帰り頂けないでしょうか?』


『ふん!こいつを解放するにはまだ早い!俺たちが無事に逃走出来れば解放してやる』


私は捕らわれたまま暁のみが分かるサインを出した

彼は表情を僅かに曇らせ近くにいるスタッフに車の準備と配置されているだろう警察を下がらす指示を出した


『今、車の準備と警察に帰って貰ってるのでこれで彼女を解放して頂けないでしょうか?』


そうだな・・・・と悩む彼等に


『下がらせてもいつ撃ってくるか分かりませんわ』


『!?ダメだ!こいつをアジとまで連れていってから解放する』


犯人要望にそこにいたスタッフ全員が驚いていた


そしてそこに一人だけ彼女が話した言葉を読唇術で読み取りニヤッとした人物がいた


彼等が誰もいなくなったフロアーのエスカレーターから下の階へ降りていった


警察はこの行動に驚愕し狙撃出来る場面が無いことを知り彼等にばれないよう引き下がった


普通なら見えないほどの距離だが彼女はそれがチャッカリ見えており彼等の指示に従い後部座席に乗せられたが


『狙撃班ね』


と言う彼女の呟きが()()()()彼等の耳に届き運転席に座った()()()()()()()()()座らされた


警察は車を追う中運転している犯人の膝の上に手錠を掛けられ目隠しと口に布を巻かれている女性がいた。あまりにも隙がなく下手に狙撃すると女性の命が危ないと判断しここでも狙撃班を引き下げた



一方ホテルレストランでは暁がスタッフ全員に問い詰められていた


『何故、警察を下がらせたのですか!』

『お客様をみすみす誘拐までされて!!』


等と言ってくる彼等に


『彼女は本社の人間ですよ。そして彼女は武道全般と射撃等が得意な方で、緊急事態マニュアルも彼女がいた場合といない場合の2種類か用意されています。そして、今回は彼女の暴走が招いただけです』


『何のために!!それに彼女は女性なんですよ』


『元々この会社は彼女が社長を助けたことにより発展してきた会社だから彼女の願いが最優先事項になる』


『『『総料理長!?』』』


『何故、ここにおられるのですか?』


苦笑いを浮かべた体格のいい男性は暁の言葉に


『彼女からの伝言だからな』


とスマフォを見ると


「ちょっと暇だから遊んできます。暁君が責められているのでちょっとパリに来てください(*^.^*)明日には戻ってくるので心配無用です!追伸 スタッフを黙らせておいてね。後あの新人、()()()()()()()()()よ」


とまるで子どもが遊びに行くかのような感覚で書かれていた


所々はしょりながらこの文面を伝えスタッフ、全員家に帰らせた


是非『劣等生はどこへ向かう?』もよろしくお願いします!

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