表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

漫才【アイドル】

作者: 複志真 那終夜

「ゲラゲラコンテスト2」応募作品

漫才【アイドル】


2人「どうもーよろしくお願いします」


ボケ「この前さ、いじめの現場を目撃しちゃったんだけど」


ツッコミ「え、マジで? どこで?」


ボケ「歌番組」


ツッコミ「歌番組? 河原でとかじゃなくて? 画面の向こうの話?」


ボケ「歌番組でアイドルが歌ってるの見ちゃったんだよなぁ……」


ツッコミ「え? だから?」


ボケ「1人いじめられてる子がいたんだよ」


ツッコミ「いや、見えないところでならともかく、画面に映るようなところでいじめてるわけないだろ」


ボケ「と思うだろ? でも現に、歌ってる最中に、真ん中の子が1人だけ違う衣装着させられたり、違うダンスさせられたりしてたんだよ……可哀想に……」


ツッコミ「……え、それ、センターじゃね?」


ボケ「センター?」


ツッコミ「あえて周りより少しでも目立つようにするために1人だけ違うことしてんだろ?」


ボケ「いやーそれはどうかな。あんな激しい踊りをしてるのに皆ずっと笑顔なんだぜ?」


ツッコミ「そりゃアイドルだからな」


ボケ「あれはおそらく真ん中の子の背中にバカって書いた張り紙されてて、それ見て笑ってんだよ」


ツッコミ「性格悪すぎだろ! あの笑顔の裏にそんな理由あったら怖すぎるわ!」


ボケ「そうだよ! いじめって怖いんだよ!」


ツッコミ「いや、いじめじゃねえから!」


ボケ「絶対そうだって。1人だけ違うダンスなのも周りの奴らがわざと違う振り付けを教えてんだよ」


ツッコミ「そんなわけねえだろ! どんな見方したらそうなるんだ! あと、奴らって言うな!」


ボケ「いや、絶対そうに決まってる! 衣装が1人だけ違うときは、奴等がもっと酷いことしてるに違いない!」


ツッコミ「奴ら呼びのせいで、もうなんかの組織みたいに聞こえるな……。衣装が1人だけ違うのは衣装隠されたからとか言うつもりか?」


ボケ「丸々違うときはそうだな。ちょっと模様が違うとかなら、楽屋でステーキ食うときに紙ナプキン代わりにされてソース飛んだりとか」


ツッコミ「なんで楽屋でステーキ食ってんだよ! 匂いと煙凄いだろ!」


ボケ「いや酷い時は隠した衣装を炭にBBQしてるだろ」


ツッコミ「燃やしてんのかよ! イカれすぎだろ! 楽屋凄いことなってるだろ!」


ボケ「その汚れた楽屋も衣装で拭かれてんだよ」


ツッコミ「もうただの布扱いじゃん! 雑巾とかと同じ扱いされてんじゃん!」


ボケ「そうそう。学生メンバーが切り取って、学校に持ってく雑巾の代わりにしてんだろな」


ツッコミ「どこから調達してんだよ! もうそこらのいじめのレベル超えてるだろ! だいたいアイドルがそんなことしてるわけねえだろ!」


ボケ「アイドルだって人間だ! 夢見てんじゃねえ!」


ツッコミ「お前にだけは言われたくねえ! もういいよ!」


よろしければ評価・コメント頂けると嬉しいです

よろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ