表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我慢なんてするもんか!  作者: ゆん
4/23

3

少し内容を変えました。

「っぶは…っ。くくっ!王子相手にスゲー砕き文句!あはははははっ!」

盛大に噴き出したのはスポーツマン君。


「黙れ、ケイ。これ以上話をややこしくするなっ!」

インテリさんは凄んだ声で叱責した。額のシワは更に深くなっている。


「だって、イザーク!王子見て堂々と女から口説くやつ初めて見たぜ!…っくくっ」

ケイと言われたスポーツマンは腹を抱えて笑っている。


そんなに笑われるようなことを言ってしまったのだろうか。

別に口説いていないのだが…。

ただ本当に思ったことが口からこぼれてしまった。本当に自然に…。


「ケイ、おまえは一ヶ月の減給な」

さっきまでびっくりした様子だった王子は気を取り直し、じとっとケイを睨んでいい放った。


「話が進みませんので、レオンハルト様無視して話を進めましょう」

眼鏡をかけ直しながら、インテリ眼鏡が声をかけた。

相変わらず、ケイは笑ったままである。


レオンハルトの視線が私をとらえた。

それだけで、心臓が煩く波打つ。

「あっ、あの…すみません。なんとなくそう思って…!でも、気のせいだと思いますので、気にしないでください」


私の言葉にレオンハルトは目を細め、微笑んだ。


やめてくれ…心臓麻痺で死んでしまう!


「……あの、私車に轢かれたはずなんですが、よく覚えていなくて…」

「くるま…?」

「はい、大型トラックに黒猫が轢かれそうになっていてそれを助けたんです。そして轢かれたと思って目を開けたらここにいて…」

「……おおがたとらっく…?」

「…?…はい。」



沈黙。


何故か三人の頭の上に「???」が見えた。


嫌な予感がする。お約束の展開になりそうだ…。



「貴方はどこから来たのだ?なんと言う国だ?」

「え…?日本です。」

「ニホン…?」

「………あの、ここはどこですか?」

「サングランツ王国の城の中だ。」

「…っ!?」


やっぱり、お約束展開きたー!


これ異世界トリップパターンだぁー!


聞いた瞬間、頭をかかえてしまった…。


こんな喪女とイケメンを会わせてはいけません!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ