43.はじめてのレベルアップ
エリマキが食べ終わり、猫の姿になった。体の倍以上の腹を見て俺は引いた。····腹がヤバッ。よくそこまで膨れるね。
チリン
鈴の音のような音が頭の中で響く。え?何の音?スキルじゃないの音じゃないしな····。ステータスを開き確認してみる。
「あ"!?」
驚いて思わず、大声を出してしまった。なんと、ついについに!レベルが上がった!
カカオ(僕) Lv.1
主人 先生
種族 鬼人族
職業 テイマー Lv.2
HP 25
MP 15
SP 0
STR 12
VIT 16 (+1)
DEX 9 (+1)
AGI 13 (+1)
INT 8
MND 16 (+2)
LUK 1
職業スキル 餌付け Lv.2
通常スキル 気配探知 Lv.4
料理上手 Lv.1
特殊スキル 念話
従属者 エリマキ
待ち望んだレベルアップだが、我に帰ると微妙だった。鬼人族だから結局何も変わらないくらいのステータスアップ。え、これだけしか上がらないの?え?
ため息をこぼしつつも、塵も積もれば山となるかと、自分を納得させる。とりあえずは、レベルアップの仕方が分かったんだし良しとして、今日は初レベルアップのお祝いとして、食堂でケーキ食べよ。レアチーズケーキにベイクドチーズケーキ、ショートケーキにチョコレートケーキ、フルーツパイとミルクレープ。想像するだけで、幸せ過ぎる。
そうだ、シンディさんが魔素が命の源で魔力にもなるっていっていたし、俺の種族は慢性的な魔素不足とかなんとか言ってたんだけど····。魔素が少ないのに、MPはあるのはなんでなんだろう?よく分からないな。まぁ、そんなこと言ったら分からない事だらけなんだけど。
遠くで見ていた先生はいつの間にか消えていた。早い····。
ウィルはフスフスと鼻を鳴らして、俺の顔をべろべろ舐め始めた。えっと、これは褒めてくれてるってことかな?····率直に言おう、臭いぞ。
満足すると、今度はエリマキをべろべろし始めた。エリマキは嫌そうにしていて、少しの間は我慢していたが、耐えれなくなったのか逃げ出そうとする。しかし、残念ながらお腹のせいで起き上がる事が出来ず、もがいていた。
ウィンはため息をついて、顔を水をはいて洗い流してくれた。その後、するりと顔を肩に擦り付け、嬉しそうに目を細める。俺も嬉しくなって、顔をグリグリと擦り付けた。
フレッドも喜んでくれいるのか、近くでウロウロしている。手招くと近寄って来てくれた。手を伸ばすとフレッドは屈んで頭を触らせてくれる。
レベルが上がってこんなにも喜んでくれるなんて、頑張る気力も上がるなぁ。でも、やっぱり少しチクチクするから、櫛がほしい。毛並みを揃えたい。
やっぱり街に一回帰りたいな。どのくらい離れてるんだろう。櫛買いたいし、装備も買いたいな。木箱に入っているスライムの魔石を売れば、それなりの資金になる気がする。でも、エリマキの為にある程度残しときたいしなぁ。あ、草(?)とか、鑑定してもらいたいけど、冒険者ギルドに持ってけば良いのかな?
シンディさんにも何が欲しいか聞いてこなきゃ。




