15.テイムされました
草を口に詰め込まれて、回復しました。もっしゃもっしゃっと、ヤギのように食べました。先生の俺の扱いどうにかなりませんかね!?
回復したのでステータスを確認してみた。
カカオ(僕) Lv.1
主人 先生
種族 鬼人族
職業 テイマー Lv.1
HP 25
MP 15
SP 0
STR 12
VIT 15
DEX 8
AGI 12
INT 8
MND 14
LUK 1
職業スキル 餌付け Lv.1
通常スキル 気配探知 Lv.3
料理上手 Lv.1
特殊スキル 念話
なんかついてる。(僕)ってなんすかね?あ、説明文が書いてある。
主人に忠誠を誓いテイムされた者って、え?先生に忠誠、いつ誓いましたか?運営さん、魔物にテイムされるってありなんですか?バグじゃないんですか?テイマーがテイムされるって何の冗談でしょうか。
ステータスを見て、さらに混乱状態になる。
『おい。あそこの奴等はお前が世話しろ』
先生は、反対側のほら、山積みになっている獣達を指差した。
え?いきなり命令ですか?まぁ、モフモフに触れるので嬉しいっちゃ嬉しいけど、なんだろう、この複雑な感じは。
混乱状態から未だに抜け出せない取り敢えず、上着を脱ぎ先生に押し付けた。
「先生、これ着てください」
真っ裸でうろつかれると、変態臭いので止めてほしい。
先生は渡された上着を着たが、俺用の服なので小さいらしくピチッとしてた。ロングコートなので太ももまで隠れる。着れなかったら、ショックで立ち直れなくなっていた。それでも充分、裸コートも変態臭いけど。
俺は気を取り直して、獣達を洗うことにした。だって、なんか臭いし、汚そうだから。
テイムされたんだからしょうがないから指示に従おう。どうせ先生に抵抗しても瀕死状態にされるだけですし。痛覚が鈍いせいで痛くはないが、体が動かないことはもう遠慮したい。
そんなことをするよりも、こいつらをモフモフにした方が有意義だ。明日、町で櫛でも買って来ようかな。あ、先生の服も買わなくちゃ。
ずるずると、うろから獣達を引きずり出し、湖に体をつけさせ頭を地面に置く。STRは無いけど、こういうことは出来るのか。なんか不思議だ。あ、枝の刺さっているこいつはどうすれば良いんだろうか。
他の獣はおとなしいが、血が流れているこいつだけ反抗的だ。
「先生、草ください。草」
先生はその辺に生えてる草を引き抜き、ん、と渡してきた。言い方が悪かったのかな。
「えっと、ただの草じゃなくて薬草が欲しいんです」
『それだ』
そう言って、先生は立ち去った。どこ行くんでしょうね?もう見えなくなりましたよ。流石、先生、めっちゃ早い。
俺は草をもっちゃもっちゃと食いながら、枝を引き抜いた。案の定、獣の反撃を食らい瀕死状態。俺はもっちゃもっちゃした草を飲み込み回復。血がだらだらと流れながらも威嚇していたが、時間が経つと獣は気を失ったのか、地面に伏せた。さっきの攻撃によく俺、死ななかったなと少し感心する。
獣にもその辺の草を口に突っ込んでみた。もちろん、反撃が怖いので俺も草を食べました。気休めだろうけど、やらないよりはマシだろう。
もしかして、生えているのは先生が引き抜いたあの場所だけ?そこから取ればいや、俺には薬草と普通の草の区別がつかないな。先生に一杯とってもらえば良かった。
お、傷が癒えた。少し心配になるも、ゆっくりと傷が塞がっていく。目を覚まさないが、息も正常になったので、ホッと息をつく。
この獣も同く湖に浸ける。俺も湖に入り、獣に触っていく。濡れているお陰でチクチクした肌触りは、少し改善されていた。
「ゴッシゴッシ~、目指せ、モフモフ~」
1匹ずつ、手のひらで撫でるように洗っていく。すると黒いものが取れて、本当の色が出てきた。これ、マジで汚れだったのか。
赤と白、白いが月明かりで毛先が緑色に輝く獣。そして、何故か擦る度に縮んでいき、最後には両手に乗せられるほど小さくなった灰色。この獣達は分類的には犬に近い。多分、狼かな?灰色は猫っぽいけど。




