竜の歌姫 (えなりん、2007/02/17)
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○あらすじ
自らを生み出した神をも殺した竜族は、最強にして世界の支配者であった。竜とは反対に、最弱の部類である人間。人間は自分達が持ちうる歌という能力によって、竜の庇護を受けながら、なんとかその世界で生きていた。そんな世界の竜であるギアと、歌姫であるルティンの物語。
○おすすめ度
★★★★☆
○みどころ
ドラゴンスレイヤーとの死闘。
○感想
『竜の住む谷間』とは違い、この作品に登場する竜は人間とは隔絶した存在だ。人間と元来相容れず、本来なら人間を滅ぼしてしまえる、恐ろしい生物。
人間はそんな竜族に対し歌姫を差し出すことでなんとか生きながらえている。歌姫の苦しみはいかほどばかりか、知る由もない。
竜と歌姫の間に芽生える、特別な感情。恋人と結ばれる直前に引き離されたルティンが、ギアの心の奥底に気づく場面には非常に複雑なものを覚える。それは、人間同士のように一筋縄ではいかないものなのだ。
何しろ、歌姫という人間と竜の間に立つ、境界人としての存在を鑑みると……。ドラゴンスレイヤーが現れる現実にも、この作品が扱うテーマが非常に入り組んだものと感じられてくる。
なぜ『ドラゴンスレイヤー』なんだろうね。他の用語では竜という言葉が一貫して使われているのだから、『竜殺し』でもよさそうなところだが。




