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思い出

横村さんの可愛い仕草を見て、私はにっこりと笑った。

すると、横村さんもにこにことしていた。


大切なあの人…藤原さんとも、こういう風に笑っていたな…とふと思い出した。

作業に戻りながら、私は1年前までいた大切な場所の事を思い出していた。


私にとって、月村店は大切な居場所だった。

新店舗のオープニングスタッフとして私は、異動になった。

他の人も一緒だったけど、心細くて悲しかった。

そんな時、新しく入ってきたパートさん達と出会って、私は居場所を見つける事が出来たのだった。


その1年後、藤原さんが新入社員でやって来た。

それから、7ヶ月くらい一緒にいて、藤原さんは別の店舗に異動になってしまった。

その話を聞いた時、悲しかった。


だけど、6ヶ月後くらいにまた戻ってくると聞いた。

その時、どんなに嬉しかったか。

戻ってきた藤原さんは、前にいた頃と全然変わっていなくて、安心したのを覚えている。


前にいた頃より、話す事も増えていつの間にか…好きになっていた。

藤原さんとお話して、笑い合えるだけで幸せだった。


だけど、今度は私が異動になってしまった。

せっかく戻ってきたのに…また離れるなんて嫌でたまらなかった。

異動は、断れないから私は朝日店に戻った。


朝日店に戻ったけど、慣れなくて大変だった。

前の方でも言ったと思うけど、毎日泣いていた。

そんな時、あなたが現れて…私を救ってくれた。

横村さんの背中を見ながら、私は「ありがとう…」と小さく呟いた。


だけど、月村店の人と藤原さんに「帰ってきます」と約束したのに…朝日店にずっといたいと思ってしまう私は…どうなんだろう…。

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