あなたの事が…③
その日の仕事は終わり、心配しながら家に帰った。
次の日、私はいつもより早く家を出て会社へ向かった。
走って、従業員がいる部屋の扉を開けたら、ちょうど横村さんがいた。
パートさんと話している様子を見ていた私は、大丈夫かな…と思っていた。
パートさんとの話が終わったのを見て、私は横村さんに話し掛けた。
「具合、大丈夫ですか…?」
『大丈夫です』
それだけ言って、どこかへ行ってしまった。
マスクしているんだから、大丈夫な訳ないじゃん…と思った私は、いつもお話するパートさんを探しに向かった。
その日は、朝の出勤だったらしく、休憩中だったみたいだ。
「あっ、お疲れ様です」
『お疲れ様』
「横村さんの具合、大丈夫ですかね…」
その後のパートさんの返事は、衝撃だった。
『昨日、地獄を見たって言ってた。服を厚着してたらしいんだけど…』
「昨日、お薬のアドバイスしたんですよね…」
私の言った通りにして、地獄を見たなんて…申し訳なかった。
その後、別のパートさんが横村さんの具合を聞いた。
『具合、大丈夫?』
『今、すっきりしてます。昨日、ご飯食べて、洗濯して薬を飲んで寝たんです。その時に、厚着して、布団をたくさん被ったんです。昨日、そうやってしたら良いって聞いたので』と私の方に手を向けてきた。
『そしたら、汗がたくさん出てきて、2回ぐらい着替えました。その後は、ヤバかったのでやめました…』
『治って、良かったね』
「良かったです…」
私も、小さな声で呟いた。
その後、夜になり2人でお話する時間があった。
「具合、大丈夫ですか?」
『お陰様で、良くなりました』とマスクをしていても分かる笑顔で、横村さんは言った。
少しでも、横村さんの役に立てたのかな…と私は思った。




