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大切なあの人…

横村さんから貰った資料を見ながら、私は作業をする。


作業をしながら考えるのは、大切なあの人の事だ。

私は、この店舗にいる前に別の店舗にいた。

2年近くいた大切な場所。


急に異動になって、私の心は壊れた。

毎日泣いて、帰りたい…と願う日々は、辛かった。

今いる店舗との距離は、近いようで遠くて中々行く事が出来なかった。


大切なあの人と過ごした日々を思い出す事が、私の心の支えだった。

たまに会えたけど、私は別の店舗だから気を遣ってしまって、上手く話す事が出来なかった。


今のお店は、楽しいけど…前にいた月村店の事を忘れる事は出来なかった。

だけど、横村さんに出会って…私は、朝日店に来て良かったと思えるようになった。


今、私がいる朝日店は、新入社員の頃、4ヶ月だけいた店舗でもある。

前にいた時より、皆と打ち解けて嬉しい。

そうなれたのは、横村さんのお陰。


そんな事を考えていたら、メガネを掛けている男の人がこっちに向かってくるのが見えた。

あの姿は、横村さんだ…と思って、私は俯いた。

顔を見ていると、緊張してしまうのである。

だけど、私には大切なあの人がいるはず。

どうして、緊張なんてするの…?と戸惑う私だった。



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