表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/30

第四話  日常崩壊と自称神

席に着いてゆっくりしていると、教室に人が増えてきて騒がしくなってきた。それでも俺の周りは綺麗に空いているのだが、それはいつも通りである。

佐久間と篠宮も、既にそれぞれ仲の良い連中と談笑しているようだ。



ホームルームの時間になったのだが、何故か担任教師がやってこない。

仕方なく学級委員が呼びに行くことになったのだが、何やら扉が開かないらしい。

男連中が試しても開かず、次第に混乱する者まで出てきた。



しかしそこに「皆、落ち着いてくれ!!」と、どこぞのヒーローのように声を上げる男がいた。

この男の名前は白金隼人。容姿端麗、文武両道、公明正大なリアルヒーローな奴で、周りからの人気はとんでもなく高いらしい。

若干思い込みが激しく、天然ナルシストであるため、俺はあまり好きではないが。

ともかく、白金が何やら演説的な事をし、周りも落ち着いてきたようだ。



白金の熱い演説が終わり、先程より静かになった教室だったが、突然床が光りだしたと思ったら、その光が強くなり、視界が真っ白になった。

目を開けると先程の光と同様真っ白な空間だ。

突然の事態に追い付けず、皆は唖然としている。



そこに一人の男が現れた。

「やぁいらっしゃい若人達よ。君達をここに呼んだのは他でもない、この私だ。」

途端パニックになるが、ここでもあの男が飛び出した。

「ちょっと待ってくれ!貴方はいったい誰なんだ!!」とリアルヒーロー白金が叫ぶ。



「私は神だ。」

と何でもないように言った男に対し、皆が再び沈黙する。



「てめぇが何言ってんのかわかんねぇけどよ。早く俺らを帰せよ!」と不良(笑)の佐久間が叫ぶが、男には相手にされなかった。

「君達にはこれからダンジョンに行ってもらう。そしてそのダンジョンを攻略して欲しいんだよ。」

まるで意味のわからない言葉だったが、わかる人間もいたようだ。



「も、もしかして異世界転移でチートを貰えるのか!?」

そう言ったのはヲタクの田村太一だった。普段からライトノベルと呼ばれる小説を教室内で読んでは、デュフフと笑いを浮かべている田村だが、今はその脂肪のついた顔に満面の笑みを浮かべていた。



しかし

「確かに力はあげるけど、それが強いものかどうかは運次第だよ。ていうか強くても弱くても命懸けだから、そんなに楽しいものではないと思うよ。」と自称神は言った。



命懸けと聞いて騒ぎ出す皆だが、どうやら自称神はこちらの心情など気にするつもりはないようだ。

「それじゃそろそろ送るね。向こうに着いたらステータスを開いてみなよ。チュートリアル機能もついてるからさ。それじゃ行ってらっしゃーい。」



次の瞬間、また光が溢れ出し、俺の視界は奪われた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ