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第六話  心配と転移

翌日、俺とルビィは田中達に別れを告げた。

そろそろ次の拠点を探そうと思っていたのだ。

俺がいない方が、あの三人も気が楽だろうしな。



「それじゃ、気を付けてな。」


「あぁ、お前の方こそ、頑張れよ。」


「まぁ、俺達はゆっくり進ませて貰うさ。」


「そうか。...それじゃ、またな。」


「あぁ、また。」


手を振る田中に背を向けて、俺は歩き出した。







次の安全地帯を見付けたのは、出発してから8時間程経った時だった。

森は既に暗くなり始めている。

ログハウスに入り、今日の探索を終えた。

ーーー明日からはこの周辺を探索するか。



翌日、安全地帯周辺を適当に探索してみた。

やはり魔物のレベルが多少上がっている程度で、そう大きな差はないようだ。

ルビィのレベルを上げたら、次の安全地帯を探すことにしよう。






ーーー二週間が経過した。

あれから更に二つの安全地帯を発見していた。

そろそろ階層主が見付かっても良い頃だろう。

レベル上げも順調に進んでいるし、何も問題はない。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前:黒崎直人  Lv26

性別:男     pt3200


固有スキル

・真理眼

・簒奪者

・統治者

・道具効果二倍

・状態異常無効


特殊スキル

・威圧Lv8

・絶倫Lv6

・警鐘Lv2

・索敵Lv4

・隠密Lv6

・咆哮Lv5

・糸生成Lv6

・毒攻撃Lv6

・麻痺攻撃Lv5

・睡眠攻撃Lv5

・聴覚強化Lv6

・嗅覚強化Lv6


武術スキル

・体術Lv7

・剣術Lv5

・槍術Lv4

・棒術Lv4

・格闘術Lv7

・短剣術Lv5


魔術スキル

・時空魔術Lv4


称号

・恐怖の眼光

・転移者

・妖精の友

・同族殺し

・小鬼王殺し

・ルビィの主

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前:ルビィ    Lv18

種族:カーバンクル

性別:雌


固有スキル

・熱光線放射


特殊スキル

・警鐘Lv2

・索敵Lv3

・隠密Lv3

・状態異常耐性Lv4


魔術スキル

・回復魔術Lv4

・障壁魔術Lv5


称号

・超希少種

・古代生物

・直人の従魔

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーとまぁ、ステータスはこんな感じだ。

最近はルビィだけでも魔物を簡単に倒せるようになっている。

試しに単独で戦わせてみた。

近付く魔物を障壁で遮って、熱光線で焼き殺した。瞬殺だった。

まぁこんなものか...と思っていると、こちらに来て褒めてほしそうな瞳で見上げてくる。可愛い奴め。






俺達は何の問題もないのだが、そうなると気になってくるのが、田中達の事だ。

あれから二週間経過した訳だが、無事でいるのだろうか、と少しだけ心配してしまう。

ーーー少しだけ、ほんのちょっとだけ様子を見るか。

そう思い立ち、俺はダンジョンに来て初めて、安全地帯から安全地帯への転移機能を使ってみることにした。



ログハウスに入って広間へと向かう。

真ん中の机に置いてある、水晶へと手を伸ばす。

触れた瞬間、ステータスのような半透明の板が出てきた。

俺が通過した事のある安全地帯がマップで表示される。

二つ目の安全地帯をタップし、『転移しますか?』の質問にYESを押した。






一瞬の浮遊感のあと、地に足が着いた。

見た目はほとんど変わらないログハウスだが、ところどころ飾りが違ったりしている。

マップを開いて現在地を見る。

二つ目の安全地帯で間違いないようだ。

しかし、このログハウスには、誰かが拠点としているような生活感はなかった。

既に田中達は、ここにはいないらしい。



次に三つ目の拠点へと転移した。

ログハウス内を確認してみると、机や椅子に誰かが使った形跡があった。

もしかしたら今は探索に出向いているのかもしれない。

もう少しで暗くなる時間だし、ここで待つか。








ーーーおかしい。

あれから三時間も経過しているのに、誰も帰ってこない。

もう森の方はかなり暗くなってきている。

この状態で歩くのは危険だ。

少し見に行ってみるか。



ルビィを肩に乗せて、周辺を散策してみる。

見付からない。もっと奥に行っているのか。

そう思って更に奥を探してみる。

索敵スキルが何者かの反応を捉えた。

黄色の光点が四つ、それにーーー

ーーー赤の光点が九つあった。







全速力で駆け抜ける。

少しずつ反応に近付いてきた。

勢い良く飛び出した俺が見た光景はーーー






ーーー全身を狼に噛み付かれ、虚ろな目をしている田中の姿だった。

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