表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/19

5話 前編

お待たせしました。久しぶりの更新です。


5話では新キャラ2人出るのですが、いろいろありまして、女性新キャラが登場するのは6話になりました。



桃谷は新記号♪を覚えた!!




なんかいい記号ありましたら、教えてください。

10月5日。朝、柚木と060号の部屋。

『グッモーニーーン♪朝が来たから起きて♡』

「……朝からこのテンションかよ…」

桃谷からの通信で起きた060号は、見るからに機嫌が悪い。

「そして通信からのボク登場~!」

部屋に桃谷が入ってきた。

「…うざい」

「もう!ご飯持って来たのに!あーんして食べさせてあげない」

「よし、飯だけ置いて帰れ」

「冷たい!」

「……ごはん」

柚木も起きた。

「お、クソガキ、起きたか。……なんか顔赤くないか?」

「んん~?熱でもあるのかな?」

桃谷は柚木の(ひたい)に手を当て、熱を測る。

「…少し熱いね。ご飯、別の物に変えて来るよ」

「もう2度と来るな」

「フフフ~♪」

「ごはん!」

ご飯が乗ったお盆を持って、部屋を出ようとした桃谷を見た柚木は、大声を出す。

「いや、あとでおかゆに変えて持ってくるよ~」

「ごはん!」

「……リサちゃん?」

「ごはん!」

「……060号」

「ん?」

「あとはまかせた!」

「早っ!」

桃谷は素早く逃げ、060号は後を追いかけようとする柚木を捕まえる。

「ご~は~ん~!」

「……俺の朝飯は置いてあるし、味気のない、スポンジみたいなパンでよければ食うか?」

「ごはん!」

「うおっ!」

……あのクソガキのパンを取る時の目、完全に飢えた猛獣じゃないか…。

『もしもし、聞こえますか?』

「…梨東か。なんだ」

『リサちゃん、風邪引いたみたいですね』

「そうみたいだな。なんかいつもより目が死んでいるぞ」

『ちょうどいいですね』

「何が?」

『060号さん、あなたが柚木ちゃんのお世話をしてください』

「はぁ!?」

あんなクソガキの世話なんて…。

『これは『死刑囚子育てプロジェクト』なんですよ。看病も子育ての1部なのです』

「……やればいいんだろ」

『ありがとうございます。では、また後程』

ブツッ!

通信が切れた。

とにかく、やってみるか。


同日、数分後。 監視室。

「そういえば、あのデカ乳ババアどこ行ったんですか?」

「茄子宮さん…ちゃんと名前で呼んであげましょうよ」

「嫌です」

「……ホオズキさんは仕事で警察病院です」

「なるほど…」

今日休みなのは、ホオズキさん以外に苺島さんもか…。4人でできるかな?


同日、数10分後。 柚木と060号の部屋。

「もっと」

「いや、もうないぞ」

「もっと!」

「お前…風邪引いても食欲は変わらない…いや、増えるんだな」

「もっと!」

「……」

『今よろしいでしょうか?』

知らない女の声。誰だ?

『060号さんとは初めましてですね。(うしろ) 朝子(ともこ)と言います。よろしくお願いします』

「おお…よろしく。それで、何の用だ?」

『リサちゃん、結構汗をかいているので、体を拭いてパジャマに着替えさせてください』

「……俺が?」

『私は仕事がありますので、あなたが』

仕方ないからやるが……大丈夫なんだろうか。いろんな意味で。

『パジャマは棚に入っていますから。よろしくお願いします』

「…わかった」

ブツッと通信が切れ、060号は棚から柚木のパジャマを出す。

「いつものパジャマはこれだな」

そして060号は、汗ばんだ柚木の体を、清潔なタオルで拭いていく。

……これは車か何かだと思えばいいんだ。そうすれば、このなんか変な雰囲気はどこかに行くだろう…。

体を拭き終わった060号は、今度は柚木の顔を拭く。

「…………ん?おい、お前の(ひたい)にある、この横1文字の傷はなんだ?」

「……しらない」

「そう…か」

ガキが知らないって言っているが……この傷…。

『060号さん、後です。労働と懺悔の時間です』

「…今いくよ」

060号は立ち上がり、部屋を出ようと…。

「ん?どうした?」

柚木は、060号の服の(そで)を引っ張っていた。

「……いっちゃやなの」

「…嫌だっつても、俺が仕事すんのは法律で決められているんだよ」

「…や」

「……」

『後です。あなたが出かけている間、私がリサちゃんを見てます』

「わかった。(あと)は頼む」

袖を掴んでいる柚木の手を無理矢理放し、060号は部屋を出る。









同日、数分後。特殊刑務所、廊下。

060号は、梨東と歩いていた。

「…………死んでいなかったんだ…」

「ん?何か言いましたか?」

「…いや、なんでもない」

「そう…ですか」



この時、まだ誰も気づいていなかった。060号の中で何かが変わり、全ての運命さえも変わっていることを…。


こんな終わり方ですが、まだ5話は続きます。


すみません、作者のお昼ご飯休憩入ります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ