表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/19

4話 後編

年明けからこんな話ですみません…。


あと、おまたせしてすみませんでした…。


今回、結構グロイので、苦手な方は注意してください。


一応、TT様のリクエスト?として、『ぼろぼろになった自分の机を見る桃谷』を入れてみました。どうでしょうか?

「ヤッホ~☆」

部屋に帰る途中、桃谷に話し掛けられた。

「…何か用か、変態野郎」

「へんたいやろー」

「リサちゃん、それ覚えちゃったら性的なお仕置きしちゃう」

げしっ!

「ミャ!痛いな~。060号、蹴らないでよ~」

「アホはほっといて行くぞ」

「うん」

「ちょっと~、ボクは060号に大事な用があるんだよ~」

「…」

桃谷の言葉で、060号の足が止まる。

「うんうん、素直なのはいいことだ」

「早く言わないとメガネ割るぞ」

「わるぞー」

「じゃあ早く言うね。060号、僕についてきてくれない?」

「…どこに」

「ひ!み!つ~~~~♡」

「……行くか」

「うん」

060号は、再び歩き出す。

「君に拒否権はない。緊急用スイッチがあるのを忘れたのかい?」

「……」

…忘れてたな。あのスイッチの事。

「すいっちってなに?」

「君には関係ないことだよ☆」

「……どこに行けばいいんだ?」

「僕についてくれば分かる」

仕方ないな…。

060号は握っていた柚木の手を放し、桃谷の元へ行く。

「ガキはどうするんだ?」

「ちゃんと部屋に戻して…」

「かなと!」

「…今の、お前か?」

「…うん」

初めて聞いたな。こいつの大声。

「なんの用だ」

「……はやく、かえってきてね。それだけだから」

「ん、わかった。またな」


同日 某時刻 特別刑務所、『死刑囚特別プロジェクト』専用実験室。

明らかに重そうな扉の鍵を開け、次の扉を網膜認証(もうまくにんしょう)で開け、さらに奥の扉をパスワードと指紋認証で開けると、実験室らしき所についた。

「ここは…」

「表向きは安心安全なお薬作っている研究所☆本当は…死刑囚をイジメるとこ♡君も知っているでしょ?自分が今やっているプロジェクトが、1番優しい物だって。君には…いろんなことを見てほしいんだ♡」

「……」

「さぁ、こっちにおいで…☆」

「……」

んフフフフフ~♡いい顔してるな~。『怯え』と『戸惑い』が混ざったいい表情だ…♡まぁ、この感情は君が持ってはいけない物だけどね…。

「さぁ、ついたよ。060号~、この部屋どう思う?」

「…大きい窓ガラスがあるだけで、それ以外は普通だ」

「この窓ガラス…マジックミラーになっているんだ☆だから、あっちにボクたちの姿は見えない」

「…」

「おっ、来た来た♡」

「?」

マジックミラー越しの部屋にやってきたのは、拘束された囚人だった。

「ほら、よく見てて。面白いことが始まるから☆」

そして始まったのは…研究と言う名の拷問。ミラーの越しの囚人が、どんどん人ではなくなっていった

き、まるで獣のような悲痛な叫び声が、辺り一面響き渡る。

「『死刑囚特別プロジェクト』にはいろいろあってね。これは痛覚刺激だね。人はどこが痛むのか調べて、護身術に応用したり、手術に応用したりするの。もちろん、切った所はもったいないから何かに再利用し…」

「う…うぇっ…あ…うぅ…」

060号は、目の前の光景に耐え切れず吐いてしまう。

「あっれれー?なんで吐くの?」

「だっ…て…こ……んなの…人間がする事じゃない…」

「…060号、君は、『インビジブル』なんだよ?」

「…っ!」

「お腹を切って取り出した腸で首を絞めて殺したり、男性の1番大事なチ××切って無理矢理食べさせたり、自分の眼球自分で取り出さなきゃ愛する人を殺すって言ったり、若い妊婦のお腹切ってまだ呼吸も自分で出来ない赤ちゃん取り出して傷つけたり…インビジブルはそんな殺し方をしてきた。だから、生きたまま切り刻まれる人間を見てもなんとも思わないはずだ。君が本物のインビジブルならね♡」

「…お前はインビジブルに興味があるのか?」

「ボクが興味あるのは…君だよ、要人君♡」

桃谷は、060号の(ほほ)(なま)めかしくなぞる。

「君の表情は面白い…こんな気持ちは久しぶりだ…。ボクは君を…切り刻んでいろんな表情が見たいんだ♡」

「この…ド変態が…」

「いい加減隠すのやめなよ~。全部話して楽になっちゃいなよ♡」

「……俺にはもう…守るべき者などいない。だから、話すだけ無駄だ」

「?君って…」

バンっ!

「お前!ここに囚人を連れてきたのか!なんて事を…」

扉を開けて入って来たのは、大豆だった。

「大丈夫、見せちゃいけない物は見せてないよ」

「囚人がここに入ること自体駄目なんだ!くそっ、職員の休憩時間を狙いやがって…。060号は私が連れて行く。お前は帰れ!」

「は~い☆」


同日 深夜 監視室。

「いろいろ遊んでたら遅くなったけど、ボクが来たよ~♡」

桃谷が監視室に入って最初に目にしたものは、茄子宮によってぼろぼろになった自分の机だった。

「なっすみやく~ん、これ、君がやったの?」

「……コーヒー飲みますか?」

「飲むけど!ボクの机!凄くゆがんで、斜めと言うか平らで薄くなってる!これ中に入っているAV絶対潰れてるんじゃないの!?」

「ロッカーに入れない方が悪いんですよ。コーヒーどうぞ」

桃谷は茄子宮からコーヒーを受け取る。

「ロッカーに入りきらないから入れてるの!…あっ、おいしね。でも、これとそれは別!壊したレンタル代払ってよ」

怒りながら、桃谷は1口コーヒーを飲む。

「レンタルだったんですか。それは失礼…」

ゴトッ!

「…桃谷さん?」

茄子宮は眠った桃谷に近づき、話し掛ける。

「…」

「桃谷さん?」

「…」

何度話し掛けても起きない。

「…………やっと寝ました。この睡眠薬、今度はちゃんと効いたみたいですね」

茄子宮は自分の机に座り、監視用パソコンに向かいキーボードを打つ。

「やっとみんながどこかに行ってくれたと思ったら桃谷さんが現れ、計画が台無しになるとこでしたよ…。でも、誰か起きて来るかもしれないので、早くやりますか」

何かを打ち込む茄子宮。睡眠薬で眠らされた桃谷には起きない。

数分後。

「……ふぅ、終わった」

茄子宮は携帯で、誰かに電話する。

「…例のデータは消しました。約束通り…僕達を拒絶しない世界を作ってください。そのためなら、どんな事でも協力しますよ。…インビジブル様」

吐く時の声がよくわからず、自分でやってみたら本当に出そうになりました…。


5話、番外編?に変更して、最初の5話の内容を6話にします・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ