第7話 毎夜の楽しみ
数時間後
「ひぁぁぁあ、ご主人様。もう駄目ですぅ~」
「くっくっく、可愛い声を出すじゃないか。もっと頑張れるだろう?」
何を頑張れって言うんですか、こんな卑猥な状況で何を!
あれですか恐怖の声をですか。
「ひぃぃっ!」
こんなひきつった声、日常ではなかなか出せませんよ!
ご主人様って、人からそういう声を引き出す天才ですよね。
というわけで、お仕置きのお時間です。
ムーディーでアダルトなお部屋に連行されて、そういう事されています。
ご主人様はとっても厳しいです。
拾ってくれた恩もあるし、時々優しい所とかもあるですけど、基本ドエスで俺様です。
私は毎日振り回されてばっかり。
ほら、今もご主人様がベッドの中でいけないことしてますっ!
おまわりさーん、たすけてええええ。
「ふにゃあ、そこは駄目です。触っちゃ、きゃん」
子犬の鳴き声みたいな声だしたの、人生で初めてです。
ご主人とかかわってから、そういう事ばっかり。
うう、異世界に来ちゃったのを考えれば今さらなんですけどもっ!
「そうか、ここがいいのか。もっとイジメてやろう」
ごそごそ
「うぅぅ、止めてください~、人間はそんなおもちゃみたいにはならないんですよ~」
抗議でご主人様をバシバシ、は叩けないのでベッドをバシバシ。
でも、ご主人様を喜ばせるだけのようでした。
「お前のそういうあどけない顔が歪むのが、毎夜の楽しみなのだ」
あっ、もうこの人手遅れ!
人間性が終わってる!!