第3話 やりすぎ注意
ご主人様はとてもイケメンです。
恰好良いです。
まるで太陽みたいに、きらきら輝いているか、宝石みたいにピカピカ輝いています。
とても目が合わせられません。
ご主人様と目を合わせ続けていると、私は顔が真っ赤になってしまいます。
きっと、ずっと続けていたら、ゆでだこみたいになってしまって大変です。
「チヨ。なぜ目を合わせない」
「はうっ」
第一ターン。
私に通常ダメージ!
「やましい事があるのか」
「ひぅ、違います」
第二ターン。
私に追加効果!
「隠し事でもしているのか」
「ひぁ、いいえ!」
第三ターン
継続ダメージ発動!
「なら、目を見て喋ろ」
「ふにゃぁ」
第四ターン。
私のライフが危険行に突入!
一度じっと見られてしまった時は、失神して、危うく近くの棚に頭をぶつけてしまう所でした。
「じー」
「何だチヨ」
「じー」
「だから何だ」
だから、対抗策を考えました。
じっと見つめられていると人は決まずくなって目をそらすんです。
こうして私がずっとご主人様を見つめていれば、ご主人様は私に視線を合わせろだなんて言わないのです。
なんて素敵なアイデアでしょう!
「さんざん止めろといったのに、止めないとは言い度胸だ。お前はケンカを売っているのか? お仕置きされたいのか?」
「ひぇっ!」
しかし、注意点。
やり過ぎると逆ギレしてしまいます。