Encounter
優翔『ちょ、すず、まって!』
「知らないっ!」
優翔『作戦会議しなあかんやろ!?』
「しな…あかん。」
私は進んでいた足を止めた
優翔『まず、一目惚れなんは、笑って悪かった。
ごめん。』
「うん…」
優翔『ほんで、そのまますずのお母さん達に言うても
分かってもらわれへんのは、明らかな事やから、』
「確かに…」
優翔『すずがいつも最初どうしても分からへん
英語の問題あるやろ?』
「うん。」
優翔『それが出てきたことにして、
勉強がもっとしたいからって
俺が通ってる塾に通うっていうのはどう!?』
「私ができないとこがでたっていうのもわかるし、
勉強をしたいってのも分かるけど、
どうして優くんと同じ塾に通うの?」
優翔『それは軟禁状態になるのを防ぐため!』
「なるほど!」
優翔『それに、すずのお母さん達も
俺が通ってる塾なら了承すると思うねんけど。』
確かに、
私の両親から優くんはかなりの信頼をされている。
幸い、両親は結果主義の人間だから
どこが間違ったのかはあまり気にしない。
そう考えると私から先に成績が悪い理由と
勉強する意欲がある事を説明すれば、
すんなりと
「いけそう…」
優翔『やろ!?』
「うん!」
優翔『そうと決まれば家帰って説明するで!
俺も一緒に話したるから!な!』
そう言って優くんは私の手を引いて走り出した
いつもとは少し違う強引な優くんに驚きつつも、
私は手を握り返した




