転移しちゃった!
よろしくお願いします
ユウリ「うっ・・・・ここは?」
目を覚めると石レンガで出来た建物の中に顔が隠れるマントの衣装を纏った人が数十名
私を囲むように居た。
謎の男「おぉ・・・異世界召喚に成功したぞ!!」
ざわざわと賑わいを見せた後一瞬にして静まりかえる
どうやら私の格好が問題らしい
謎の男「女、貴様のジョブはなんだ」
ユウリ「・・・さぁ?なんでしょう・・」
そんなに問題なのだろうか
ふと思った矢先、視線の先には回復要員のヒーラーが居た
ユウリ「あ、あの・・鏡、ミラーってありませんか」
謎の男「・・ふむ、おい用意しろ」
幹部であろう人物の合図により
スタンドミラーと思われる鏡が目の前に置かれた
そこに映る自分の姿が・・・。
ユウリ「あのこの姿って・・・」
ゴスロリに近いフリルが沢山の黒い服
ゲームでは魔女やネクロマンサーのような感じだ
ユウリ(さ、流石に18歳でこの格好は流石に・・・。)
ヒーラー「言語申し上げ失礼致します。可能性とすればジョブはネクロマンサーかサキュバスなどではないでしょうか?」
謎の男「・・・魔物を操る者だというのか!?」
ユウリ「自己完結しないで下さい・・あの!」
幹部「メル、貴様にサポーター役を命ず」
メル「はい、かしこまりました」
幹部の人がそう告げるとマントを被った人たちがそそくさと撤退をしていく
そして、その場にはメルと言う名のヒーラーの女性のみ居た
メル「はじめまして、わたくしメル・アベルと申します。勇者さまがパーティを完璧に組まれるまでお供させて頂きます。はじめてのことばかりでお困りかと思いますが気軽にお聞き下さい」
メル・アベル
中央都市クラネルの王に仕えるヒーラー
美人でおっぱいが大きい
根は優しいが怒ると怖い、物知り
ユウリ「はい・・・あの結局私のジョブはなんなんですか」
メル「サキュバスですね。異世界召喚された際毎回剣の使い手が7割残り3割は弓使いや斧使いなどのジョブが多いのですが、今回は事例が全くと言っていい程ありません。」
ユウリ「じゃやっぱり魅了とかの魔法しか使えない感じ?」
メル「それは今後の方針次第ですね。強力な仲間と冒険する場合は魅了などのサポートに回るということも可能です。ただ任せきりは嫌という場合は鍛えることも可能ということです」
ユウリ「なるほど・・・」
メル「ただ、サキュバスの場合ですと闇属性と氷属性の魔法を習得可能ですよ。武器の対応しているのが杖や鞭などです。最初は鞭がおすすめですよ」
ユウリ「詳しいですね。流石って感じ」
メル「いいえ、大層なことではありません。勇者さま着きました。国から支給された家になります」
そこには現実世界でいう軽く4000万は越えてそうな家があった
メルさん曰く、今後パーティを組むことになることを見越し
4~5人は住める広さだ
ユウリ「マジか。もっと狭い家でいいのに・・・」
メル「まぁいいじゃないですか!ささ入りましょう」
間。
メル「では、初めに召喚獣を呼びましょう!運が良ければ妖精も仲間に出来ますよ」
ユウリ「妖精・・・!」
メル「では目を瞑って好きなものをイメージしてください。」
ユウリ「・・好きなものか」
そういえば美咲は何しているんだろ
凄く心配されてないかな
前に凄く心配されて泣きながら怒っていたこともあったけ
メル「・・・!勇者さま、おめでとうございます!妖精ですよ!」
妖精「・・・ここは」
ユウリ「・・・美咲なの?」
容姿そのものが妹の美咲そっくりだ
しかし・・・。
妖精「なんでアタシがあんたなんかの言うこと聞かないといけない訳?意味わかんない!!」
メル「召喚されたばかりなので・・・」
妖精「認めるまで遠出させてもらうわ!」
性格がとても悪かった
反抗期なったら美咲もあぁなるのかな・・・。
メル「あ、あとで召喚術教えますね!!」
ユウリ「メル、膝枕してくれない・・・?」
メル「なんですか?それ」
ユウリ「ソファに座って」
メルは指示通りにソファに座り
きょとんとした顔で私を見つめる
ユウリ「そしたら、私がその上に寝るだけ」
メル「きゃっ・・・何かくすぐったいです・・・」
ユウリ「この世界で言えば精神回復魔法かな・・・落ち着くよありがと」
メル「いえ・・・勇者さま。あのお名前聞いてもいいですか」
ユウリ「そういえば言ってなかったね。んーとユウリ」
メル「ユ、ウリ・・・?何か発音難しいお名前ですね」
ユウリ「そ、そう・・・んっ!?!ちょ、メル??何処触って・・」
メル「・・・尻尾です。淫魔とかは尻尾触られると敏感って聞いたことありましたが・・・ホントですね。」
サキュバスの多くは夜になると人属性などに強く影響がある
フェロモンが多量に出る
その出る量などもサキュバスのランクによって異なるらしい
メル「なんでしょう・・・この背徳感」
間。
ユウリ「や、やめな・・・さい!!」
ユウリはメルに頭突きをした
だが、ユウリ本人も頭を痛めた。
ユウリ「ぬぉおぉぉぉ~痛いッ」
メル「・・・すいません、つい調子乗りました」
ユウリ「私もやりすぎたよ・・明日から何すればいいの」
メル「あ、えっと!明日は勇者召喚を祝いたいらしく、王が主催するパーティーへ出席させてもらいます。今のところはそれだけです。」
ユウリ「人・・・沢山来る・・?」
メル「はい!その、貴族ですが周りからの評判がとてもよろしくない方も勿論いらっしゃいます・・・」
ユウリ「・・・忖度かぁ」
メル「・・・ソンタクってなんですか?」
ユウリ「異世界語ダヨ~・・・と何かドレスとか着るの私」
メル「それは既に私が用意しました」
そう言い、メルは用意したドレスを自慢気に見せびらかせている
そのドレスは日本で言うロリィタという衣装にとても近く流石に恥ずかしいものがあった
私の普段着は黒などの暗めの色を好んで着ているのだ
ユウリ「そ、それ却下デース・・・」
メル「!!!!な、なんですか!この世界の女性では純白の白のフリルが付いた洋服は憧れなのに・・・」
ユウリ「気持ちは嬉しいんだけど、私黒が好きなんだ」
メル「なるほど!では黒へ染めますね!!!」
そういい迅速に純白の白いドレスは
無事に黒へ染め上がりました