さよなら
まだ肌寒い四月の夜、突然彼女からLINEが届いた。
——ごめん…私達別れよう…もう楽になりたいの…本当に…ごめんね、返信待っています。
この時僕は後悔をした、大切な何かは失わないとその大切さを感じる事は無かった…すぐに自分の何が悪いかを考えた、いいまで僕は彼女に彼氏らしい事を何に1つしていなかった。
——分かった別れよう…今までありがとうそれとごめん…
彼女にこんなLINEは送りたく無かった、だけど彼女に幸せになって欲しかった彼女に嫌な思いをさせてしまった自分が悪い、僕は彼氏…
「失格だ…」
ボソッと口にした…そしていきなり涙が襲ってきた。
ダメだここで泣いてはいけない。
涙を堪えながらLINEを眺めていた、すると彼女から
——ごめん、君が悪い訳じゃないの私が悪いの…
どうして…僕が悪ければ直ぐに忘れられるのに…僕を肯定しないでくれよ、否定するなよ…いつも…いつもヘラヘラ笑って自分の悩みを何1つ言わないくせに、頼ってくれよ。
…そうだよな僕が不甲斐ないばかりに彼女に大変な思いをさせてしまった…彼女の事はもう忘れようこれが彼女の為…
夜風が心地よい、僕は瞳を閉じた。そこには色んな日々を過ごし彼女の姿が見えた。
…忘れたくない、彼女が居たから今の自分がいる。
気づけば、僕の頬は少し濡れていた。