8話 ユーキの勇気
ワーグスローナに対し恐怖していた
ユーキだがカズヤの声援を受け必死に立ち向かうユーキ
「お前に、このワーグスローナ様は倒す事は出来ない!」
ワーグスローナはユーキに剣を向けた
「さぁ、来い!ワーグスローナ」
ユーキは構えた
「遠慮なく、切り刻んでやる!」
ワーグスローナはユーキに向かって走り剣を振り上げた
ギィィン!!
「グッ!?」
ユーキはとてつもなく重い攻撃に萎縮した
フォン!フォン!シュ!ギィン!
「おら!どうした!」
ワーグスローナは止める事なく、ひたすら攻撃し続けた
「早すぎる。追いつけない。」
ユーキはただワーグスローナの攻撃を受け流す事しか出来ない。
「ユーキ!ステップ!」
カズヤが叫ぶ
「う、うん」
ユーキは頷き後ろへステップした
「うわぁ!」
ワーグスローナは体勢を崩し前へ倒れた
「今だ!」
カズヤはユーキを見て言った
「はぁぁあ!」
ユーキは剣を振り下ろすと…
「そこまで!勝者ユーキ選手!」
審判はユーキの手を取り上に手を上げた
「やったよ!カズヤ!」
ユーキはカズヤに言った
「あぁ!良くやった!次は俺か…」
カズヤは少し心配そうに言った
「カズヤならやれるよ!大丈夫!」
ユーキはカズヤの頭を撫でた
「や、やめろ!恥ずかしいだろ!」
カズヤはユーキの手を退けた
「ごめん、ごめん!」
ユーキが笑って言った
そして遂に…
「続きまして、カズヤ選手対ディアブロ選手」
2人は睨み合う、周りは察した今までとは違う異様な空気に。
「よろしくな、カズヤ…だったか?」
ディアブロはカズヤを見て言った
「あぁ、ディアブロお前と戦えて光栄だよ」
カズヤは剣を取り言った
「始め!」
「ふぅー」「はぁー」
2人は息を吐くと
会場には剣の交わる高音が鳴り響く
「私の攻撃を受けれるのか!素晴らしい!楽しくなりそうだ!!」
ディアブロは少し笑っていた
「はは!楽しませてくれよ!首席様!」
カズヤはまだ余裕が残っていた
ギィン!カキィン!パン!
そして試合開始から3時間が経っていた
「はぁ、はぁ、なかなか、やるなカズヤ」
ディアブロは額に垂れる汗を腕で拭き取る
「お互いボロボロだな、はは、楽しいよディアブロ!」
カズヤは剣を握り直す
「あのカズヤって子凄いわね」
周りの観客の声が飛び交う
ユーキも手を力強く握り見ていた
「そろそろ、終わりにするかカズヤ!」
ディアブロは剣を上段に構え右足を前に出す
カズヤは剣を腰に当て構える
「ディアブロ・リーザルイーゴンの家系に代々伝わる秘技……重撃の打ち付け。ルインファイダンブレイク」
ディアブロは力強く踏み込みカズヤを打ち付けようとしていた
「……ぃあい…切り」
カズヤは小声で言った
目にも留まらぬ速さでディアブロの後方へ
「な…早すぎる…」
ディアブロの腹には切り傷
「まだ、浅く切ってる安心しろ」
カズヤは剣を鞘にしまった。
「ふふ。いいだろう、私の負けだ」
ディアブロは降参の意味を示す両手の甲を床につけた
「こ、この勝負、カズヤ選手の勝利です!」
観客は一瞬沈黙した。
だが、数秒後
「すげぇぇぇえ!!」「何あの子!!」「つえええ!」
と叫び声
「ユーキ!俺もやれば出来るだろ!」
カズヤはニコニコしながらユーキに言った
「あぁ!」
ユーキは涙を拭い返事した。
騎士学院の選別試験に合格した2人は
今後どのような活躍を見せるのか
次回 新学期