41話 記憶
カズヤ達は不信感を抱きながら階段を進んでいく。
カズヤとユーキ、そしてリリアは
スウェイト村で出会った。
そこで長い時を過ごし今に至るはずなのに
「なんでだ。リリアに関しての記憶が崩れ落ちている…」
カズヤは呟く。
どうしても思い出せない。
何をして何を話して過ごしていたのか。
そしてカズヤは思う。
(おかしかったのは今だけじゃない。今更になって記憶が崩れ落ちている訳じゃない。バベルの塔辺りからおかしかった。エリテアルと過去の記憶を見ていた時からおかしかった。)
カズヤの頭からリリアに関しての記憶が徐々に消えていく。
「ユーキ…俺なんか…!?」
カズヤはユーキを見ると
「あ…あれ?」
涙を流し頭を叩き続けるユーキが居た。
「何やってんだ!」
カズヤが止めに入る。
「僕…リリアの事が…分からなくなってるんだ。どうしよう。ねぇ」
ユーキは泣いた。
(おい、これはリリアの特性の影響だ。特性の崩壊が暴走してる早く止めないとカズヤ達まで消えちまう)
頭の中に流れてくる声。
カズヤはすぐさまユーキを連れて階段を駆け上がる。
「いいか!俺達はリリアを忘れない。なんの為にここに居るのかを考え続けろ!頭に!脳に!記憶に!リリアを忘れる事をさせない!俺達は友達なんだ大切な大切な忘れちゃいけないものなんだ!」
カズヤはユーキに必死に語り続けた
そして、
「うん!」
ユーキも涙を拭い階段を駆け上がる
「リリアの苗字は!」
カズヤがユーキに聞く
「リリア!アルフォーティー!」
ユーキが叫ぶ
「リリアは俺達の何だ!」
「友達!」
「リリアは俺達の助けを待ってる!」
と何度も何度も質問を繰り返し。語り続け。
リリアを決して忘れることの無いように
考え続けた。
「はぁ…はぁ…考える事をやめるな」
カズヤがユーキに言った
「あぁ。もちろん。はぁ…」
2人は息を切らして
目の前にある扉を開く
いよいよドクターのいる部屋の扉にたどり着いた。
リリアを救う事が出来るのか。
次回 7つの特性




