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World of Swords  作者: ナナフシ郷五郎
第3章 崩壊を呼ぶ少女
32/52

32話 激闘

遂に再戦を開始したディアブロとカズヤ

「さぁて!行くぞ!」

ディアブロは大剣を両手で強く握り踏み込む

「おぉぉぉ!筋力増強!2倍だぁぁぁあ!」

ディアブロの体は大きく膨れ上がる

ドクン!ドン!

「でやぁぁぁぁあ!」

ディアブロは大剣を力強く振り下ろす

「ぐぅあぁ!」

ギィィィィイン〜!

会場には甲高い音が響き渡る

観客は聞き慣れない音に耳を塞いだ

「なんだ…この音!」

ユーキ達も耳を塞いでいた

その中学園長は腕を組み笑顔で観戦していた

「あの者ら非常に面白いな」

学園長は、そう呟いた

「はい、」

と側近が返事をする

そして未だ押し合いが続いていた

「ぐぅあぁ!」

呻きを上げながら圧倒的な力の差に膝を床に付けるカズヤ

「このままじゃ、つまらないぞ!!カズヤ!」

ディアブロは少し煽るかのようにカズヤを見る

「わがっでらぁぁあ!」

カズヤは少しずつ大剣を押し返していく

「さすがだ!2倍ではダメか!なら、4倍だ!」

ドクン!ドォーン!

「ああぁぁぁあ!」

床に大きなヒビが入る。カズヤは何も出来ない。

「くそぉ!」

カズヤは腕に血管が浮き出るほどの力で大剣を抑えていた

蒼火爪炎そうかそうえん!」

とカズヤの腕から蒼い炎が巡る

「ぎゃぁぁあ!」

ディアブロは蒼い炎に体を包まれて少し体勢を崩す

「俺は寝込んでいた3日間ずっと同じ夢で同じ部屋にいた。俺は暗い部屋に黒い鎖で固く閉ざされていた扉を見つけた。」

唐突にカズヤは話し始めた

「それからその場所では何をしていいのかも分からなかったが兄ちゃんの声が聞こえた…開けとな」

カズヤはその場で立ち上がり手を握る

「カズヤに兄ちゃんなんて居たの?」

ユリエはユーキに聞く

「まさか…カズヤ記憶が戻ったのか…」

ユーキは昔気を失っていた状況で見つかったカズヤを知っていた…記憶が戻った事に少し嬉しさと寂しさを感じた。

「それから俺は鎖をどう破壊しようか考え続けた。答えは見つからなかった全然な。でも単純だった蒼い炎で燃やせばよかったんだよ。それから鎖を炎で燃やしたんだ、そしたら扉の奥から兄ちゃんが居た」

カズヤは握った手に炎を纏わせま


「よく開いたな…俺様はお前の中にいる、だから俺様の死を気にするな…全てはお前のやりたいようにしろ!好きにやれ!俺様は見守っておいてやる!」

とエリテアルはカズヤに言った

「わかった、兄ちゃん。俺は騎士になって奪われた命の仇を取る!ユーキと一緒にな!」

カズヤはエリテアルに笑顔で返事をした。

「さぁ行ってこい!目覚の時間だ!」


「これが、俺の全てだ!」

とカズヤはエリテアルが兄である事をディアブロ達に言った。

「な…なに…カズヤの兄ちゃんが。あのエリテアル」

ユーキは頭を抱えた

「私は気にしない、カズヤと戦った日から私とカズヤは戦友だ」

ディアブロは大剣を構えた

「それでも俺を理解してくれるんだな。ありがと。」

そして、カズヤの手のひらに蒼い炎と黒い炎の渦が巻き上がる…

カズヤは自らの兄をエリテアルだと告白した

そして、寝ていた3日の間に何が起きていたのかも

それからカズヤは大きな成長を得た

次回 覚醒

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