3話 襲撃
修剣道場を卒業し村へ向かうカズヤ
ツルの根元を必死に伐採するユーキ
村はどうなっているのか
「はぁぁぁあ!」
カツン!カツン!
ユーキはツルの根元に斧を振り続けて2年が経った
「カズヤは、大丈夫かな……もう、2年も経つのか。かなり根元も削れてきたし、あと少し頑張るか!」
コツン!……コツン!……コツン!…
「きゃぁぁぁぁあ!」
「ん!?なんだ!村の方から悲鳴!?」
ユーキは斧を振るのをやめて、村の方を見た
黒い煙が天に昇り、村が炎で包まれていた
「どうゆう……事だ……」
ユーキは理解が出来なかった。
「はやく……村に行かなきゃ。」
ユーキは走った山を下った道を走った、
「はやく!もっと!はぁ…はぁ…!もっと早く!」
バタン!
「いだぁ!」
ユーキは転んでしまった。
「母さん。姉ちゃん。リリア。」
リリアとは密かにユーキが好意を寄せていた女の子だった
「はやく……動けよ足!」
ユーキは靭帯が切れてしまった。
「ぐぅ。あああぁぁ!」
ユーキは泣きながら叫んだ
「うごぉけぇええ!」
近くに転がっていた枝を杖にし村へ向かった
「あぁ。」
村に着いた瞬間、ユーキは言葉が出なかった
村には武装したゴブリンが居た
「なぜ……」
ユーキは震え上がった。
「おい!あの女を連れて行け!」
ゴブリンは、リリアを縛り担いで運んでいた
「やぁめぇろぉぉぉお!」
ユーキは斧をゴブリンに向けて投げた
「あがぁ!」
ゴブリンは後頭部に斧がささり倒れた
「や…やった」
ユーキは微笑した
「おぉい。おまぇぇえ!人間風情が!」
ユーキに向けてゴブリンが剣を振り上げた
「あっ!?」
ユーキは目を瞑る
「死ねええええええええええええええええええええええええええええ!!」
カキンッ!
「なぁに?」
ゴブリンは困った顔でそう言った
「なぁ、汚いバケモンが俺の親友に何してんだよ」
ユーキは目を開け青年の顔を見た
「あぁ。カズヤ……」
ユーキは気絶した。
「ユーキ。遅れた。安心しろこの村は俺が守る」
ゴブリンが怒った顔でカズヤに叫んだ
「人間風情が、ゴブリン様に楯突くなぁ!!」
ゴブリンがカズヤに襲いかかった
「うるせぇえ!」
グチョッ!
「ああがぁぁ!」
ゴブリンの左腕が飛ぶ。
「クゾォォォオ!」
ゴブリンが左腕を抑え止血する
「次は首を飛ばすぞ」
カズヤはそう言った
まさかのゴブリンが村に襲撃
カズヤは村を守る事が出来るのか
そして、なぜゴブリンは村を攻めてきたのか。
次回 親友との絆