16話 ジレン・エスカートル
ユーキとジレンの戦いが激しさを増す!
果たして勝てるのか!
「僕の前では無力だと言ったでしょ!」
ユーキとジレンの攻防は長く続いた
「お前だけは!絶対に何があっても殺す!たとえ、相打ちになったとしてもな!」
ジレンはひたすらに体を変換しユーキへ攻撃し続けた。
「オラオラオラオラ!」
ジレンはユーキへ攻撃し続けユーキは剣でその攻撃を受け流す。
さすがにユーキにも疲れが見え始めた。
「さすがに…はぁ。疲れるな、」
ユーキは息が上がる。
「はぁ!」
ズサ!
ユーキはジレンの右肩に剣を刺した。
はずだった。
「痛てぇ!」
ユーキの目の前に痛がるカズヤ。
「え!?なんで!カズヤ!ごめん!」
ユーキはカズヤを突き刺してしまった罪悪感に追いやられていた。
だが。
「やっぱり気にするよな!」
カズヤが殴りかかってくる。
そう、顔を変換したジレンだった。
「1度見た顔なら変換できる!ただし顔だけだがな!ははははは!名ずけて顔面変換だ!」
ジレンはユーキを殴る。
ユーキは吹き飛び後ろにいたダンテ達と衝突する。
「がぁ!」
砂埃がまい。ディアブロ達が咳き込む。
「どう…して。心眼は偽りを見抜けるんじゃないのか。」
ユーキは困惑していた。「顔面変換」を使っていたジレンを見抜けなかった。
それは何故だ。何故見抜けなかったのかと考えた。考えることしか出来なかった。
「大胸筋増強!3倍だ!カズヤ!お前達はユリエの治癒を受けろ!ここは私が受け持つ!」
ディアブロは大剣を持ちジレンに立ち向かう
「お前が首席とやらか!どうやら俺の劣化版みたいだな!」
ディアブロとジレンは剣と拳を交えた
衝撃波で塔が揺れる。
ゴゴゴゴゴ!
「時間が稼げればいい!私ではお前に勝てん!」
ディアブロは必死に持ちこたえていた。
「よくわかってんな!でも、訂正してやる!お前程度では時間も稼げんわぁ!!」
ディアブロを押し飛ばす
ディアブロは何とか受身を取りすぐ、ジレンへの攻撃を開始する
「中指変換、短剣!お前の攻撃なんぞ短剣で受け流せる!」
シュン!キン!
(すまない。もう、持たない。カズヤ。お前の力が羨ましい。)
ディアブロは心の中で叫び続けた。
決して口では弱音は吐いてはいけない使命感があったから。
「このまま!死んでけクソ野郎!!!!」
ジレンの斬撃が徐々にディアブロの体を切りつける
「あぁぁぁあ!時間…をぉ…かせ……」
命の灯火が……ディアブロの中の命の火が…徐々に小さく薄れていく。
目の光が消えかけた。
その時。
「いけぇ!!」
ジレンの腕が宙を舞う。
「何!?」
そこにはカズヤの姿が。
「ディアブロ…よく頑張ったな!」
ディアブロはボロボロで呼吸もままならない。
肋骨の2本が折れ、右目は切りつけられていて開かない。6箇所の深い切り傷。
生きているのでやっとだった。
「かぁ……ずや…きを…つけ……」
カズヤを見て手を伸ばした。最後まで言えなかった。後悔を頭に残し気を失う。
「さぁて、俺の友達いたぶって、ただで死ねると思うなよ!」
カズヤは刀ではなく片手剣を持っていた。
「ほぉ?ここからお前の本気ってやつか?ははは!楽しませろよ?じゃなきゃ即座に皆殺しだからな!」
ジレンは無くした腕の肩を変換し細胞を活性化自然治癒を施し即座に回復した。
「チートかよ。その力」
カズヤは勝てるかも分からないのに立ち向かった
それは、今まで傷ついてきたダンテ、ユーキ、ディアブロの為でもあった。
ディアブロはボロボロになり生死を彷徨う中
そこに現れたカズヤ、ジレンに大打撃を与える
だが、ジレンは体勢を立て直しすぐさま反撃に出ようとしていた!
次回 筋力変換60000倍!




