14話 鉄の処女
今回は、ダンテと謎の男の戦闘!
「さぁ!楽しませろよ!」
砂埃が立ちこめている中男の声がする。
「いいか。お前らこいつは強い、もしかしたら殺られるかもしれん。だからお前らは常に逃げられる体勢を作っておけ!いいな!」
ダンテはカズヤ達に警告をし砂埃の中へ入っていった。
ダンテが砂埃の中へ入っていってから5分は経った
音がしない。
何故だろうとカズヤ達は不安がっていた。
「もしかして、殺られたのか……」
カズヤは口を開く。
残りの者たちは固唾を呑んで砂埃が薄れていくのを見守っていた。
かなり長い時間立ち込めた砂埃だ。
違和感を感じないものは居ないはずだ。
「!?」
カズヤ達は目を見開く
「私の。いや、俺の特性は裁判官だ」
ダンテは人が変わったような顔をしていた。
「なんだよ!この鎖は!クソ!ちぎれねぇ!」
謎の男は力いっぱい鎖をちぎろうとしている
「この鎖はちぎれん。お前の名前と罪状は分かっている。ジレン・エスカートル、お前は罪なき人々を殺しすぎた。よってお前は死刑だ。」
ダンテが手元に現れた本を読み上げた
「く…くは…はははは!俺の特性は変換だ、見てろよ。お前の鎖なんて容易くちぎってやるよ。筋骨、肥大、力量1000倍、威圧500倍、身体軟体化!」
ミシミシと鎖が音を立てジレンは肥大化していく
「おいおい。マジかよ。」
ダンテは困惑していた
「あぁ!オラァ!」
鎖は木っ端微塵になりジレンはダンテへと近づいていく。
「クソ。あれを使うのは嫌いなんだよな。」
ダンテは小声で呟いた
「オラァ行くぞ!人骨鉄骨か、拳硬化!これで気持ちよく死ねや!」
ジレンは大きく振りかぶった
「危ない!」
カズヤは飛び出していた。
「2人諸共だよ!!バカがァ!」
ジレンはカズヤとダンテに殴り掛かった
「アイアン・メイデン。」
ダンテが唱えるとジレンの背後に謎の器具が現れる。
棺のようになっていて無数の棘が着いている。
「さらばだ。ジレン、鎖をちぎられた時は驚いたよ。ジャッジメント。」
アイアン・メイデンはダンテの掛け声と共に閉じた
バコン!
隙間から血が流れていく。
「終わった…のか。死ぬかと思った。」
カズヤは全身の力が抜けた
「馬鹿野郎!下がってろと言っただろ!」
ダンテは怒っていた
「ごめん。」
カズヤは少し俯いた。
「でも、ありがとな。割と助かった」
ダンテは首にしていたマフラーを口元まで引き上げて言った。
「……馬鹿野郎はどっちかなぁ!」
アイアン・メイデンから声が聞こえる。
「!?」
ダンテは驚きを隠せなかった
バキン!ドン!ドン!
アイアン・メイデンが破裂した
「間に合わない部分には棘が刺さって痛かったぞ?おい、ははは!」
ジレンは多少血は流れていたが立ち上がりアイアン・メイデンから出てきた
「な、なぜ生きている。」
ダンテは再度戦闘態勢に入る
「あぁ?俺の特性は変換だって言ったろ!つまりだ、体をゴム×高反発に変換することによって棘が刺さらないんだよ!!お前の特性は俺と相性が悪すぎたんだよ!ははははは!」
ジレンは大きく笑いダンテを煽り散らしていた。
ジレンと相性が悪いダンテ果たして勝てるのか
次回 ジャッチメンター




