11話 3匹の子豚
突如現れた3匹の子豚と対峙することになった5人は生き残ることが出来るのか
「3匹の…子豚…あれは、どう見ても人だろ。」
カズヤは震えが止まらなかった。
村を襲ったゴブリンとは比にならない威圧感がカズヤを押しつぶす。
「あれ?可愛い子ね、お姉様あの刀を持った男の子を今日のご飯にしましょう」
3匹の子豚の1人が口を開く
「そうね、でもまずは、味見でしょ?」
もう1人がそう言った
「そうね。じゃあいただきます」
と長女と思われる女の子が口を開いた
シュッ!
「痛い!」
カズヤは頬に激痛が走った
頬には深い傷が出来た。
後ろには子豚の1人が立っていた
口の周りには血がついていて
その血を舌なめずりした
「ん〜ぁ、すっごく美味しい。とろけるぅあぁもっと欲しいぃあぁん」
子豚の目は獲物を見つけた目をしていた
「あ…ああ。から…だが動かない。」
カズヤは動けなかった。
「そう、これが私達の力よ私達3人の唾液が傷口に触れてしまった者は体が動かなくなるの」
カズヤは悟ったこれは勝てないと
ザク!
「カズヤを傷つけるな」
ユーキは子豚を突き刺した
「あらあら、邪魔しないで」
子豚はユーキにまわし蹴りを喰らわせたい
ユーキは物凄いスピードで飛ばされ壁に叩きつけられた
「グハ!」
ユーキは腹を抑えた
「ユーキ!」
カズヤはユーキの名前を呼ぶ
「ダメよ、貴方は私達だけの物」
子豚はカズヤの頬に手を当て血のついた手を舐めた
「あは!」
子豚は舌をだし涎を垂らす
「早く食べたいのぉ。だから貴方が大人しく着いてきてくれるなら周りのお仲間さんには手出ししない」
子豚はカズヤをイヤらしい目で見つめた
「わ…かった。」
カズヤは涙を流しながら答えた
「あら、いい子ねこの子美味しいしこの子に子供を作らせてその子を食べるってのもありね。」
子豚は言った
「あら、お姉様頭が冴えてますね!」
子豚達はクスクス笑っていた
カズヤは何も抵抗が出来なかった。
それは、ダンテ達も同じだった
今まで戦ってきた奴らとは明らかに雰囲気が違いすぎた。
「は…なせよ。離せぇ!」
ユーキは剣を握り子豚達に突っ込む
「邪魔」
子豚はユーキを顔を片手で掴み壁に叩きつけた
「私達の邪魔しないでくれる?お腹減ってるの早く食べたいの、だから邪魔しないで」
ユーキは後頭部から血を流しながらカズヤの名前を呼んでいた
「か…ずや…もう…誰も…居なくならないでくれよ。」
ユーキは涙を流しカズヤに手を伸ばす
カズヤはユーキを見て心の中で叫び続けた
(思い出せ。あの村での出来事教官の元で習ってきた4ヶ月間をユーキやリリアを守るとそう誓った。こんな所で、負ける訳にはいかない。死ぬ訳には)
「いかないんだぁぁあ!!」
カズヤは子豚達の手を振りほどく
刀に手を当て、こう囁く
「演舞、獅僧乱舞円亭!」
囁いた瞬間カズヤの刀は獅子の用に、円を描き子豚の一人を切り裂く
「いだぁい!」
切られた子豚は傷口を抑える
「傷が深すぎて再生が間に合わないのぉああぁ血が止まらなぁい」
傷をおった子豚は這いずりカズヤに近づく
「1口だけ…ね?」
カズヤは子豚の頭を踏みつけこう言った
「1口もやらねぇよ」
そして刀で首を落とす。
「いいか、次はお前らだ」
カズヤは残る2匹の子豚に刀を向けこう言った
見事3匹の子豚の1匹を殺す事に成功ひたカズヤは残りの子豚に牙を剥く
次回 双亭の型




