10話 バベルの塔
草原に向かうカズヤ達
バベルの塔では何が待ち受けているのか
カズヤ達は草原に向かう途中荷馬車から武器を選ぶ事が出来た。
「ねーカズヤ、僕どの剣がいいと思う?」
ユーキは、カズヤに問う
「うーん。ユーキは素早い動きが特徴的だし、シンプルな片手剣でいいと思うぞ?」
カズヤはユーキにそう言いながら剣を渡す
「ありがとう!カズヤ!」
ユーキは、ニッコリ笑う
「あぁ、俺はこの剣にしよう。」
カズヤが手にしたのは刀のような形をし鞘が中心部までしか無い特徴的な剣だった
「おい、カズヤその武器はなんだ?」
ディアブロはカズヤに聞く
「あぁ、なんかこの剣、教官が使ってたのに似てたから」
カズヤは刀身を眺めながら言った
「そうか、カズヤの教官か、さぞ強いのだろうな」
ディアブロは少し笑いながら言う
「あ、そいえばそこのお嬢さんは何使うんだ?」
カズヤは謎の女の子に話しかける
「私は曲刀ね」
実に珍しい武器だった
「へぇ珍しいな」
カズヤは気になって仕方なかった
「そうかしら?私の家系は代々この武器よ」
彼女は胸に手を当て自信ありげに答えた
「そんで、お嬢さんは…」
カズヤが何が言いかけたが彼女は被せるように話し始める
「私はお嬢さんじゃない!ユリエと言う名前があるわ!」
ユリエは少し頬を膨らませた
「あぁ、すまんすまん。」
手を合わせ軽く謝罪するカズヤ
とダンテ先生が声を掛ける
「おい、お前らそろそろ魔物の群生地帯だ気をつけろ」
一同は返事をした「はい!」
元々ユーキとカズヤはお金を稼ぐため軽く魔物狩りをしていた為動きに無駄がなく草原ではスムーズに動くことが出来た
「ユーキ、そっちは終わったか?」
カズヤが聞く
「うん、カズヤは?」
そして、ユーキも聞く
「あぁ、終わったよ案外呆気なかったな」
カズヤは剣を鞘にしまいユーキに歩み寄る
「そうだね、でも本命はこの先バベルの塔だよ」
ユーキは顔を顰めた。
それも、そのはずバベルの塔は普通立ち入り禁止の危険区域指定されている場所1級以上の騎士、もしくは騎士見習いだけしか入る事が許されない。
今回は特例だった
「いいか、お前らバベルの塔の中に居る奴らは草原とは桁違いだ。気を引き締めろよ」
ダンテ先生は少し顔を強ばらせた
「はい。」少し不安さの混じる返事
ダンテ先生の素早く重い攻撃で周りの雑魚は討伐された。
少し歩いていると、奥から3人の少女が歩いてきた。
小学生位だろうか。
「おい!君達大丈夫か!」
カズヤは少女達に近かずこうとすると
ダンテ先生がカズヤの手を引っ張り止めた
「何するんですか!」
カズヤは先生に言う
「あいつらは人じゃない。」
ダンテ先生は剣を抜く
「お前ら剣を抜け!」
ダンテ先生は続けざまに言った
皆剣を抜き警戒態勢に入る
と3人の少女は口を開く
「ねぇ。私達は3匹の子豚よ。私達ね凄く、凄く凄く凄く凄く凄くお腹減ってるの…だからご飯頂戴…?」
凄く可愛らしい顔で声で飢餓感を悟らせた
突如現れた3匹の子豚見た目は凄く可愛らしいのに
どこか恐怖を感じている5人。
果たしてどうなってしまうのか
次回 3匹の子豚




