みんなみんな くつのふね
玄関はみなと くつはふね
ドアを開けて 人は生まれ
二度と帰らぬ 航海へと
海はあまりに広く
その僅かしか知らぬまま
一つ また一つと
閉じられるドア
託されたバトン
胸に抱えて
まだ見ぬ海に
希望を夢見て
次のドアから旅立つ船が
少しでも遠くの海へ
旅立てるよう
小さなくつで
たった一人
荒波超えて ここまで来た
玄関はみなと くつはふね
いつか
目が見えなくなっても
覚えてる
耳が聞こえなくなっても
忘れない
たった一度の航海で
ともに旅した
誰かのことを
進む海は違っても
きっとどこかで 光ってる
夢に向かって 頬を染めて
一生懸命漕いでるあなたを
心の何処かで 想っています
玄関はみなと たくさんのみなと
知らない人も 知ってる人も
みんなみんな くつのふね