人形使い編
はぁ、部活がしたい。
どうも、やマシン?です。
最近部活がしたくてたまりません。3年だからできねーんだよ!
という言うか就活で忙しい・・・
何事もなかったようにミーテイングは進められる。壁に名刺が刺さったのに・・・だ。
もう一度言う。”何もなかったように”されたのだ。
ナクリさんは最初、何かあったかな?という顔をし、最終的には進行を淡々と進めていた。
そのほかの奴も、音がしたときにはさすがに振り向いたが、一連の事件が終わると「何かあったの?」といった顔をしていた。
当の本人の先輩もだ。
誰もが思うだろう。壊れていると
だがこれは仕方がないことだ。
誰が悪いとか、そういう問題ではない。ただしいて言うなら、この世界が悪い。
この世界は他種族でギュウギュウにされ、さらにところどころ壊れているような世界だ。
なぜ壊れているか、答えは簡単だ。
この世界では、絶対的な力がたくさんある。
いろいろな絶対的な力があり、何が一番とかはない。
それぞれが一番であり、また、その中で一番弱いのだ。
この図書館は、絶対的な力を持っているものが、肩身を寄せ合っている。
だから・・・
「稲垣」
少しボ-っとしていたようだ。
ナクリさんが、真面目に聞いていろとプリプリ怒っている。反省しなければ。
ええっと、シタールさんが前にいるという事は・・・
新しい書籍の搬入か。
「稲垣。真面目に聞いていろ。今日搬入される本はレベル無しが四冊、レベル2が二冊、レベル3が一冊、そして・・・」
シタールさんはそこでためる。
「レベル6が2冊」
その瞬間、静かに聞いていた比較的真面目な者たちもざわついた。
当然だろう。魔法書と呼ばれるものは、すべてにおいて、ランク付けされている。
その中でもレベル6は二番目に高い。
ちなみに世界で20冊位だろう。
位というのは、決してどれくらいあるか把握していないという事ではない。
まだ、ダンジョンで見つかっていない物があるとしても、という事だ。
ここで魔法書について少し講義しておこう。魔法書と呼ばれるには、基準がある。
基準は二つ
そこに書いてある魔法文学、または魔法化学的価値。
魔法書自体の魔力的価値
もちろん、前者のほうが圧倒的に多く、後者のほうはレベル4以降ではまず見られない。例外はあるが。
ここで分かりやすいようにレベルごとにまとめると。
レベル1 誰でもわかる。また、誰でも使える。*但し、低威力。
レベル2 人間でいうシーサーでしか使えないが、魔法的価値は少なくノーマルでもわかる。
レベル3 シーサーでしか使えないし、ノーマルでは内容がわからないが、魔法化学、魔法文学、魔力的価値がシーサーでは一般的な物。
レベル4 レベル3より高度で、ある程度実用性があるもの。
レベル5 高度な知識、また高度な魔力でなければわからない、使えない。
そして、レベル6は・・・
「分かって思うが、レベル6は使うだけで一つの国を消滅させることができるような代物だ。取り扱いは慎重に、また、警備を増援することも検討している。」
レベル6は、二つをクリアして尚且つ国を亡ぼす威力を持つ魔法書
だが、俺はふと思った。
「魔法書条約に引っかからなかったんですか?」
シタールさんはこう返す。
「確かに、条約ではレベル6以上の魔法書は国では管理してはいけない。」
「だったら」
「しかし三つの国の署名がなければだ。」
三つの国。この世界の絶対的な力の一つ
「署名したんですか?」
「署名したんだ。」
何かがおかしい。三つの国がこんな簡単に二つもの魔導書を・・・
シタールさんはせきを一回、コホンとし、こう続ける。
「稲垣のせいで、タイトルを言っていなかったな。」
俺のせいにするなよ。
「お前らが気になっているレベル6のタイトルは・・・」
一つは
「マテルカン術式に関する考査と応用魔法」
二つ目は…
「旧カルナ日記」
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