表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法司書の混戦記  作者: やマシン?
人形使い編
7/22

人形使い編

はぁ、部活がしたい。

どうも、やマシン?です。

最近部活がしたくてたまりません。3年だからできねーんだよ!

という言うか就活で忙しい・・・

 何事もなかったようにミーテイングは進められる。壁に名刺が刺さったのに・・・だ。

 もう一度言う。”何もなかったように”されたのだ。

 ナクリさんは最初、何かあったかな?という顔をし、最終的には進行を淡々と進めていた。

 そのほかの奴も、音がしたときにはさすがに振り向いたが、一連の事件が終わると「何かあったの?」といった顔をしていた。

 当の本人の先輩もだ。

 誰もが思うだろう。壊れていると

 だがこれは仕方がないことだ。

 誰が悪いとか、そういう問題ではない。ただしいて言うなら、この世界が悪い。

 この世界は他種族でギュウギュウにされ、さらにところどころ壊れているような世界だ。

 なぜ壊れているか、答えは簡単だ。

 この世界では、絶対的な力がたくさんある。

 いろいろな絶対的な力があり、何が一番とかはない。

 それぞれが一番であり、また、その中で一番弱いのだ。

 この図書館は、絶対的な力を持っているものが、肩身を寄せ合っている。

 だから・・・


 「稲垣」

 少しボ-っとしていたようだ。

 ナクリさんが、真面目に聞いていろとプリプリ怒っている。反省しなければ。

 ええっと、シタールさんが前にいるという事は・・・

 新しい書籍の搬入か。

 「稲垣。真面目に聞いていろ。今日搬入される本はレベル無しが四冊、レベル2が二冊、レベル3が一冊、そして・・・」

 シタールさんはそこでためる。

 「レベル6が2冊」

 その瞬間、静かに聞いていた比較的真面目な者たちもざわついた。

 当然だろう。魔法書と呼ばれるものは、すべてにおいて、ランク付けされている。

 その中でもレベル6は二番目に高い。

 ちなみに世界で20冊位だろう。

 位というのは、決してどれくらいあるか把握していないという事ではない。

 まだ、ダンジョンで見つかっていない物があるとしても、という事だ。

 ここで魔法書について少し講義しておこう。魔法書と呼ばれるには、基準がある。

 基準は二つ

 そこに書いてある魔法文学、または魔法化学的価値。

 魔法書自体の魔力的価値

 もちろん、前者のほうが圧倒的に多く、後者のほうはレベル4以降ではまず見られない。例外はあるが。

 ここで分かりやすいようにレベルごとにまとめると。

 レベル1 誰でもわかる。また、誰でも使える。*但し、低威力。

 レベル2 人間でいうシーサーでしか使えないが、魔法的価値は少なくノーマルでもわかる。

 レベル3 シーサーでしか使えないし、ノーマルでは内容がわからないが、魔法化学、魔法文学、魔力的価値がシーサーでは一般的な物。

 レベル4 レベル3より高度で、ある程度実用性があるもの。

 レベル5 高度な知識、また高度な魔力でなければわからない、使えない。

 そして、レベル6は・・・

 「分かって思うが、レベル6は使うだけで一つの国を消滅させることができるような代物だ。取り扱いは慎重に、また、警備を増援することも検討している。」

 レベル6は、二つをクリアして尚且つ国を亡ぼす威力を持つ魔法書

 だが、俺はふと思った。

 「魔法書条約に引っかからなかったんですか?」

 シタールさんはこう返す。

 「確かに、条約ではレベル6以上の魔法書は国では管理してはいけない。」

 「だったら」

 「しかし三つの国の署名がなければだ。」

 三つの国。この世界の絶対的な力の一つ

 「署名したんですか?」

 「署名したんだ。」

 何かがおかしい。三つの国がこんな簡単に二つもの魔導書を・・・

 シタールさんはせきを一回、コホンとし、こう続ける。

 「稲垣のせいで、タイトルを言っていなかったな。」

 俺のせいにするなよ。

 「お前らが気になっているレベル6のタイトルは・・・」

 一つは

「マテルカン術式に関する考査と応用魔法」

 二つ目は…

「旧カルナ日記」







感想お待ちしています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ