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魔法司書の混戦記  作者: やマシン?
人形使い編
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人形使い編

ハイ、感想待っています。

 朝、目覚ましの音で現実に引きずられた。

 朝日が瞼を刺激し、いつものように俺を起こす。

 またいつもの、俺は自分の布団の中にいた。当たり前だが。

 これが、ダンジョンにいたり、ドラゴンの巣の近くにいたりしたら。また何かに巻き込まれたかと思うだろう。そのあとは…

 まあいい。

 布団をかたずけ、押し入れの中に入れる。

 寝起きばかりの眠い体に鞭を打ち、少し背伸びをする

 各部の関節を起こすように、右肘、左肘、左膝、右膝、左肩、右肩、最後に首と、順番に曲げ伸ばし、回し、次々と無理やり起こしていく。関節は起きないと頑なに拒否をしていたが、あきらめたように、今度は熱を作ることに力を注ぐ。

 ホカホカの体に満足し、私服に着替える。私服といっても作業着みたいなそれは、私服というより仕事着だ。と仕事上の先輩に言われた事があるが気にしない。着やすい、汚れても平気なそれを俺は気に入っているから。

 着替え終えると、朝食の準備に取り組む。台所の棚からパンを、冷蔵庫から卵を取り出し、フライパンと油を用意。まずはフライパンをガスコンロにセット。油をたらす。ガスコンロにではなく、フライパンにだ。家を燃やしたくはないからな。コンロのつまみをひねり、火をつける。少し油が熱くなったなと思ったら、卵をフライパンのふちで割り、卵本体はフライパンの中に入場させ、蓋という名のシーツをかけてあげる。そして、燃えないゴミである殻を三角コーナーに投擲。ジャストミート。殻は三角コーナーに入場。貴公のその後の活躍に期待する。

 さて卵だが、こいつは難しいお姫様だ。優しく、そして大胆に焼かなければならない。

俺は外見、身だしなみはキッチンとしているが、中身を見ると、タレッタレの目玉焼き王女が好きなのだ。固い王女は、消えていただきたい。

 王女は、ここにいますよと圧倒的な存在感を出して、ただじっくりと油と蓋のベットの中で眠っていらっしゃる。ジュ~というかわいらしい寝息がここまで聞こえてくる。そろそろか。

 蓋を無理やり奪い去り、王女を起こす。もう我慢が出来ない。

 フライ返しで無理やり皿に移し、周りにトマトを添える。パンはそのまま派なので、何もつけず皿に鎮座していただく。箸も同様

 そして自分も椅子に座り、いただきます。

 卵に箸が襲い掛かる。殻という優秀なナイトがいないお姫様はすぐに黄色い涙を流してくださった。

 妄想はこれぐらいにしよう。なんか疲れた。

 食事が終わると、洗い物をする。これは避けられない試練だ。どんなに朝、余計な妄想で疲れていても、汚れた食器で食べたくなければ洗わなくてはならない。

 スポンジに洗剤をつけ、キュッキュッと食器に泡をまとわす。

 泡をまとった食器は、あらかじめ水を張って用意していた洗面器の中に入れ、おとなしくしていただく。

すべての食器を泡まみれにした後、すべての汚れを水に流す。

 汚れが落ちればいいのに、そう思う。

 汚れがすべて落ちた皿はすべてがピカピカだった。当然のように汚れはなく、ただそれが正しいというような顔をしていた。

 洗い終え自分の汚れを取るため歯磨きをし、今日の新聞を取りに行くため外に出た。


 アパートを出ると、隣人のメドゥーサのサリアさんと会った。

 この方はいつも目隠しのようなものを目に巻いている。彼女だけではない。メドゥーサは国の政策で目隠しをしなければならない。この国では、異種によっては住むことに制約がある。

 これは、共存するため仕方がないことだ。それにいくら制約があるといっても、この国は平和だ。

 周りの国のように戦争もしなければ紛争もない。この国は国民に、最低でも俺にとって暮らしやすくていい国だ。

 先にサリアさんが口を開く。

 「おはようございます。今日は日曜日なのに今日も仕事ですか?司書の方は大変ですね。」

 そう言ってきた。

 「ええ。大変ですよ。上司はうるさいし、先輩は頼りないし。でも、司書にはやりがいがあるんで。」

 あぁ。そういえば

 「サリアさんが借りたいといっていた「カルナ日記」。最新刊が昨日出ましたよ。」

 「そうですか。わざわざありがとうございます。今日行ってみようかしら。」

 彼女は笑い、俺に手を振って自分の部屋に帰っていった。


 部屋に戻り、椅子に座ってから新聞を広げる。

 特にめぼしい事件はない。いや、あった。

 ノーマルによる銃乱射事件。

 俺が当てはまる人間には二つの種類がある。魔法が全く使えないノーマル

 魔法が使えるソーサー

 俺は全く使えないわけではない。ソーサーというのもおこがましいが。

 話を戻そう。この銃と人間側で言われている兵器は、十年前の戦争で対人外用にノーマルたちが生み出した兵器だ。

 火薬を使い、鉛の球を飛ばすという画期的なこの兵器は、ノーマルにとっての希望のようなものだった。絶対的な力に勝てるという。

 しかし、現実は甘くない。

 この銃には三つ問題があった。

 一つ 球が詰まりやすい。

 二つ よく壊れる。

 三つ 効かない人外が多い

 とこのように問題ばかりが多すぎ、そのあとも色々と改善されていったが、三番目が特に改善できなかった。

 理由は大きく二つ。まずジャイアント、オークなど物理的に効かない人外がいること。そしてこれが最も厄介な問題であろう。

 魔法だ。

 魔法によりはじかれたり、最悪の場合、数倍になって自分に帰ってきたりすることが最も厄介だった。

 これにより銃は対人外用ではなく、動物用に弓矢の代行としての価値に成り下がった。

 そういえば、由梨が言っていたな。面白いことが起きるって…

 そんなことを考えて時計を見るといつもの時間になる。

 新聞を机に置き、身支度を整え、靴を履き、玄関の鍵を閉める。

 そして俺は、俺が働いている楽しい職場へ足を進めた。           

どうでしたか?

他のも書きたいと思っているんですが、まだまとまっていないんで許してください。

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