[散らばり]と[繋がり]
サンホラネタだらけです。
『黒猫の詩』という贈答作品がある。
まぁ、私が懇意しているユーザーのにゃん椿3号さんに、二月の末あたりに贈った作品だがね。
今回の話に、関係は少しだけある。
作中に、にゃん椿さんの作品をキーワードとしていくつか[散りばめ]らせて[一つにつなげ]たものだ。
言っておくが、[構成計算(造語)]して組み繋げたものじゃない。
ただ、私の感性かセンスの赴くままに繋げただけだ。
それが、今回の話の主題になる。
そもそも、執筆動機は、『黒猫の詩』の感想に「散りばめられて、きちんと繋がっている」と書いてあったからだ。
[散らばり]と[繋がり]。
この二つの要素を主として、構成条件を満たしているものと言ったら、
私の中ではサンホラしか脳裏を過ぎらない。
と言うか、サンホラ特有のストーリーアルバムの構成は、
基本的にこの構成だ。
第一の地平線物語であるChronicleから始まり、興味を抱く第五の地平線物語であるRomanまでの構成は、[散らばり]と[繋がり]が基本になっている。
第六の地平線物語は、『冥王』以外興味はないがね。
ぶっちゃけ私はサンホラ好きだ。
男だろうが裏声を使って女性のパートを歌うぐらいには好きだ。
さすがに、男女別に歌われる部分は一人じゃ無理だがね。
私の奇行で逸れかけたが、話を戻そう。
サンホラの歌詞を見ると、[散らばり]と[繋がり]の主要構成が分かるだろう。
例えば、Chronicle2nd(俗称クロセカ)になるが、
一曲目の「黒の予言書」の冒頭と、最終曲の「キミが生まれてくる世界」の半ばを見れば、[散らばり]と[繋がり]が分かるはずだ。
[黒の予言書]では、クロセカの組曲に収録された曲物語を[あらすじのごとく]繋げてから、男の高笑いを経て始まり、
[キミが生まれてくる世界]では、最終曲に至るまでの曲物語に[散らばり]られたキーワードを[一つの詩]のごとく[繋げ]終えている。
他にも、冒頭だけの[散らばり]と[繋がり]を話なら、ベストマキシングストーリーである[ピコマジック リローデット](スペル省略)のリローデットだろう。
今までの収録曲の他に、そのアルバムだけの新曲を二つ加え、さらに一曲目から収録曲をキーワードにして[一つの詩]を作り上げている。
ちなみに、『黒猫の詩』はキミが生まれてくる世界のオマージュ的なものだ。
聡い読者ならピンときたであろうが、私はサンホラを構成オマージュとしている作品が多少ある。
そもそも、エッセイ村寄稿集に収録した[追憶詩「エッセイ村」]や[追憶の歌]などは、サンホラの構成オマージュをベースにしているのが分かるだろう。
追憶詩とかは、冒頭から構成のネタバレをしているしな。
ぶっちゃけ、元ネタはRomanからだが。
葡萄酒以外はソラで歌える程度には好きだぞ。
葡萄酒だけ歌い覚えたいとは思えないから、そんなに聴かないしな。
曲差別?
そもそも、何かを覚えるちゅうもんは、興味が惹かれることが前提じゃぞ?
その前提を満たしとらんものを、なぜ覚えなきゃいけないのか、ワシにゃあ欠片も分かりゃんせんわい。
む? 話は逸れてるな。
しかし、書くことが……あれでいいか。
今年の二月の中旬に、サンホラのエリュシオンと呼ばれる物語組曲が、十年の歳月を経て、書籍化されたわけだが、それと[散らばり]と[繋がり]でも話すか。
エリュシオンの構成は、二つの曲物語が[交互]に折り重なって展開されていることだ。
私の著作だと、[追憶と約束の断片]だな。
どこに[散らばり]と[繋がり]があるかと言えば、
英単語のタイトルの頭文字が[散らばり]で
最下に収録されている[エルの楽園sideA]に、英単語のタイトルのイニシャルを垂直に落として読めば、アビスというスペルになる。
で、私の大好きな[楽園パレード]の終盤の語りに、英単語でのタイトルの物語を[繋げた]一つの詩がある。
[楽園パレード]の場合は、[エルの楽園sideA]と同じキーワードだが、別側面の詩にもなるという、それだけの話だ。
詳しく知りたければ、サンホラの交流サイトや考察サイト、歌詞サイトなどを覗きに行けばいい。
というわけで、話すこともなくなったから、これで終わりな。
今月末辺りが楽しみですね。
発売日近くの週になったら、上巻を読み返してみようと思います。