野田高等学校 第二話
生徒会長「え~~~。なんやかんやで、二話目だ。かったるい・・・。」
会計 「生徒会長。そんなこといったら、この話一瞬で崩壊してしまいますよ。」
副会長 「ふふふ・・・。大丈夫よ、里川君。こんな生徒会長いなくても、
この小説は成り立つから。」
書記 「その通りです。」
会計 「いや、こんな生徒会長でも、いないと僕たちが困るんですよね。
そもそも、生徒会長がいないと生徒会委員会自体が成り立ちませんからね。」
生徒会長「そんなことはないぞー?俺がいなくても、お前らならきっとこの生徒会委員を
存続させることができる!」
会計 「なに責任押し付けようとしてるんですか!!!もっと生徒会長としての威厳とか
ないんですか?!」
生徒会長「そんなもの熱海の海底3000メートル付近に捨ててきた。」
会計 「どんだけ深いところに大切なもの捨ててきてるんですか!!!
それに、熱海の海ってそんなに深かったですか???」
書記 「さっさと拾ってこいよ、馬鹿。」
会計 「馬鹿って言ったよ!!!生徒会長のこと、この子馬鹿って言ったよ!!!!!」
副会長 「ふふふ。藤ちゃん、その調子よ。二度と這い上がれなくなるまで、
コテンパンに言ってあげて。」
会計 「副会長までなに言っているんですかぁ!!!!」
生徒会長「あ、やべっ・・・・なんか、心臓付近が悲鳴をあげている・・・。」
会計 「ほらぁ!!!生徒会長、心を病んじゃったじゃん!!!!!
どうしてくれんのぉ??!!」
生徒会長「いや、どっちかっていうと、うれしいほうの悲鳴・・・」
会計 「心を病めぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
生徒会長「さて、話の入りはやったし。とっととやるか。」
会計 「生徒会長。僕、なんで縄で縛られているんですか?
もしかして、上記の会話気にして・・・・」
書記 「生徒会長、今日の議題は。」
会計 「いや、無視しないで。ちゃんと現実みて。明らかに、あんたらのせいなのに
僕、縛られてるから。」
副会長 「あら?そういえば、里川君がまだ来てないわね。遅刻かしら。」
生徒会長「まったく。教育のなっていない駄目男だな。今度、しっかり注意しなければ。」
会計 「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!
なんで僕いないことになってんの?!
ここにいるから!!!マスコットじゃないから!!!ちゃんとここにいるから!!!!」
ガラガラ
生徒会長「おっ。やっときたか。」
会計 「なっ!!!!」
図書委員長 「やぁ、相田。遅くなってすまなかった。」
会計 「や・・・谷田先輩だとぉ!!!あの、スーパー高校生谷田先輩。文武両道、なにを
やらせてもパーフェクト人間で、女子達にモテモテのあの谷田先輩が、
どうしてこんな所に?!」
生徒会長「遅かったな、会計。」
副会長 「まったく。今度からは、気をつけてね?」
書記 「次やったらぶっ飛ばす。」
空気 「ぬおい!!!!なに勝手に変えて・・・・って、肩書きが『空気』になってる!!!
だれだぁ!!!勝手に偽造しやがったのわぁ!!!!!」
生徒会長「ともあれ、早く始めて、さっさと終わるぞ。今日は、『人妻 天竺を願う』の
再放送なんだから。」
空気 「なんじゃそりゃ!行くんじゃなくって願うだけですか!!!いったい、なんの
ジャンルのドラマなんですか!!!!!」
生徒会長「議題は、『昨今の親』についてだ。」
副会長 「まあ。生徒会長にしては、恐ろしくまともな議題ですね。」
会計 「さっすが相田!!!おれ、涙が出そうだよ!!!!」
書記 「書き書き・・・」
空気 「本当だ。なんて平凡な議題なんだ。なのに、僕は話にまざれない・・・」
生徒会長「最近の親は、腐っていると思わないか?子供をあれしたり、学校にはす~ぐ苦情だすし。
学校は教育をする場であって、親に付き合っている暇なんてないんだぞ?」
会計 「おれに親はいないけど、それって愛情表現の裏返しなんじゃないのか?」
空気 「生徒会長!谷田先輩の暗い過去呼び起こしちゃってますけど!!
誰か、フォローしてあげて!!!」
副会長 「会計君。それは、愛情表現とは言わないわ。本当に子供のことを思っているなら、
どんなに苦しくっても耐えるのが、親ってものよ。
感情を撒き散らす頭の足りない親を見て、子供が立派に成長すると思うの?」
会計 「でも、あまりにも無関心なのはさびしいよ・・・。おれだって、じいちゃんに
まったくもって相手にされなかったんだから。」
空気 「またえぐっちゃったよ。さびしい過去を、またえぐっちゃったよ。」
書記 「さびしくても、私達は生きていかなくちゃいけないんです。親にどう思われようが、
自分自身がしっかりしていなくちゃ、いてもいなくても、結局は同じです。」
空気 「藤さ=====ん!!!!なんてナイスなお言葉!!!!!
僕、感動して前が見えないよ!!!!!!」
生徒会長「けど、みんながみんな、藤のように強いわけじゃないだろう?中には、
そんなことをされていても、それでも愛されたいと思う子供もいるんだ。」
副会長 「そんなことをいったら、きりがないですよ?」
生徒会長「きりが無いのは当たり前だ。子供をしっかり教育できない親もその子供も、
結局は人間なんだからな。10人いれば、10人の事情がある。
一人がどんなに理屈をこねたって、その人自身が納得しなければ意味は皆無だ。」
空気 「生徒会長のことが、はじめて本当の゛生徒会長゛に見えた・・・。」
会計 「そうだな・・・・。悲しいけど、愛情を注げる人もいれば、逆にまったく愛情を
感じない人もいるんだよな・・・。」
書記 「なら、どうして子供を産むんですか?育てるつもりなんかないくせに、
愛情なんか注ぐ気もないくせに、どうしてわざわざ子供を苦しめるようなことを。」
副会長 「そうね・・・。子供を産む気がないのなら、せめて何かの手を講じてほしいわね。」
空気 「ああ・・・僕のことなんか、まったく気にも留めずに、まともな会話が進んでいく。」
会計 「おれ決めたよ!そんな苦しんでいる子供達を救う仕事に就くよ!!」
生徒会長「そうか・・・。お前なら、きっとできるさ!や・・・会計!!!」
空気 「今、名前言いそうになりましたよね?絶対いいそうになったって!!」
副会長 「あなたなら、子供達に光を与えたれるわ。剛くん!」
空気 「今、名前言いましたよね!この小説って、名前ついてなかったんじゃ!!!」
書記 「うるさい、空気。」
空気 「認めた!今、僕のこと認めたよ!!なんかうれしいんだけど!!!」
生徒会長「いうなよ、藤。今、いい所だったのに。」
書記 「すみません。だって、うるさいから。」
副会長 「こういうのは、最後まで無視を通して終わるパターンよ?
んもう、だめじゃないの。」
空気 「無視を決め込むつもりだったんですか?!!僕がいったい、なにしたって言うんですか!!!」
会計 「どうした?何も無い虚空に向かってしゃべって。」
空気 「あんたはもっとひどいよ!!!みんな普通に話しかけているのに、一人だけ無視を
貫こうとしてるよ!!!」
生徒会長「あ!そろそろドラマが始まる!!藤、今の会話、ばっちり書けたか?」
書記 「はい。始まる前に、原稿をコピーしてきたのでばっちりです。」
生徒会長「よっし。」
空気 「何がよっし、だぁ!!!あんたらこれ、事前に打ち合わせして原稿まで
作ってたの?!じゃあなに、結局僕はこうなる運命だったんですか?!!」
会計 「なぁなぁ。誰に向かってしゃべってるんだ?幽霊か?」
空気 「てめぇはもうしつこいんだよ!!!!」
副会長 「生徒会長。結論がまだですよ?」
生徒会長「そうだった。え~~~・・・・・
みんな!子供はもっと大切にしよう!この国の宝なんだから!」
空気 「短っ!!!なにそのスローガンみたいな結論!!!!!あんた、いい加減にし」
生徒会長「さよ~なら~」
空気 「帰るなぁぁぁぁ!!!自分の役割ぐらい、最後までしっかりやっていけぇぇぇぇぇぇ!!!」
副会長 「それじゃ、私達もそろそろ帰りましょうか。かったるい活動も終わったことだし。」
書記 「そうですね。」
空気 「えっ!帰っちゃうんですか?!なんか、色々と忘れてますよね?!!
戸締りと同じくらい大切なこと、頭から抜けてますよね!!!!」
副会長 「谷田君。戸締りお願いね。」
ガラガラ バタン
空気 「いま、確実に谷田っていったよね!!!認めたんなら、この縄と肩書きどうにか
していってくださいよ!!!副会長======!!!!!」
会計 「あははははっ。おれって頼られてるなぁ。よっし!幽霊君!いっしょに子供達を
助けようじゃないか!!!!親に捨てられたおれのような、可愛そうな子供達を!」
幽霊 「誰がゆうれ・・・って!また肩書き変わってるぅぅぅぅぅぅ!!!
肩書きって、こんなにひょいひょい変わるものなの?!というか、変えていいの!!」
会計 「あはははははははは!!!まってろ、くそ親共!!!!今、復讐しにいくからな!!!」
幽霊 「谷田先輩!目的違っています!!子供達を助けるんじゃなかったんですか!!!!」
会計 「あははははははははは!!!あーははははははははは!!!!!!」
幽霊 「もう、いやだ======!!!!!!」
その後、彼らの行方を知るものはいなかった・・・。(bay相田)
幽霊「この、くそかいちょーーーーーーう!!!!!!!!!!」
二話目です。色々ありましたが、なんとか二話目です!
これからもつづく(?)ので、よろしくお願いします!