帰り道のメール
友人との帰りでのことだ。
その日、私は仕事を終えて、学生時代の友人と共に飲み屋に行った。ひたすら、仕事の愚痴を互いに言い合うだけの事であって、酒が入ると、とめどないくらいに愚痴がすらすらと出て行く。副社長の悪口とか幹部陣に対する悪口とかだ。
仕事とは言えども、こうやってぶっちゃけないとやっていけないことが多い。
居酒屋からの帰り道では、出来上がった酔っ払い二人という組み合わせがあった。
肩を組んで、仲良く歌いながら歩いていく。
とある墓地にさしかかった時であった。
突然、ポケットに違和感を覚え、手を突っ込む。
すると、そこには、スマホがあり、怪しく震えていた。
恐る恐るというように、スマホを見ると、びっしりと
教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育
と、文字が並んでいる。
「うわっ!」
私は思わず、スマホを投げ落としてしまった。地面に落ちたスマホは無情にも画面が割れて、バキバキにヒビが入っている。が、それでも、通知画面には、びっしりと、教育教育死刑死刑教育教育と文字が浮かんでいた。あまりの恐ろしさに、私はガタガタと震え、スマホを拾い上げる事は出来ない。
が、友人のTはすかさず、スマホを手に取った。
そして、少しばかり操作すると
「破ぁ!!」
と、スマホに向けて叫んだ。
それと同時に、スマホの向こう側で、男の喚き声が聞こえ、スマホは何事もなかったかのように何も音がしなくなった。
「やれやれ、とんだ悪霊に憑りつかれてしまったようだな。もう大丈夫だ」
「T、今のは一体?」
「なぁに、性格の悪い生霊さ。二度と関わらない方がいいさ。酔いがさめてしまったな、どうだい、うちの寺に寄って、飲みなおしといこうか」
そう言うと、Tは墓地の奥へとある寺に向かって歩き始めた。
寺生まれはスゴイ。僕はそう思った。




