伝説のオナ○スト龍一
伝説のオナ○スト龍一。白髪の長髪。地面にまで届きそうなヒゲ。上半身は裸。下は黒のデニムパンツ。裸足。どうやら日本人……らしいです。
この砂漠にはギャングや殺し屋達がトラックやバイクで走り回り。巨大なトカゲの化け物や人間サイズのサソリがいますが龍一様と歩けば平和な公園と何も変わりません。
「アデリー。耳を塞げ」
「はい」
龍一様は叫びました。
『今から俺はオナ○ーをするっ!!』
キュイイイイン!耳栓をしていても気絶しそうです。
「ゆくぞ。見ておれ」
「はい」
私はアデリー。歳は21。龍一様の秘書であり龍一様の伝説を後世に遺すための筆記係。
「女!子供!食料!水!金!全てを寄越せ!」
爆撃、狙撃、砲撃。それらを物ともせず全てを体で受け止めてズンズンと歩く龍一様。
女子供の悲鳴が響き渡りますがお構い無し。
泣こうが喚こうが龍一様のオナ○ーは止まりません。
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「食べ物だ!」「水だぁ!」「龍一様万歳」
王国の民達は王である龍一様の帰還を大変喜んでいました。
「待て待て。まずは避難させてきた子供や女性を安心させてやりなさい」
無法者達に拉致され迫害されてきた民を救い、保護するのが龍一様の『オナ○ー』。
一度、何故誰も危険な目に会わさず一人だけで戦う事を『オナ○ー』などと言うのかとお訊きした事がありました。
『傲らぬ為よ。民の為といえど所詮私がしているのは暴力。綺麗な言葉で現してはいけぬ。オナ○ーぐらいで丁度よい』
これを聞いたとき私は龍一様に一生の忠誠を誓い、龍一様ならば争いの絶えぬこの世界に真の平和をもたらしてくれると確信しました。
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「お呼びでしょうか!?」
龍一様が苦しそうに私を呼ぶ声がしたので私は龍一様のいる和室の襖を開けました。
龍一様はお布団で体を隠していました。
「こんな時間に睡眠ですか?体調がよろしくないので!?」
「うるさいなぁ!なんでノックしないんだよぉ!」
顔が赤い。汗もかかれている。やはり風邪?
「顔が赤いので熱を計らせてください!」
「いいのぉ!運動してたのぉ!運動してたから顔赤いのぉ!」
「でも!」
「でーてってよぉ!もぉ!やーだー!」
「……龍一様がそうおっしゃられるなら。ああ。そろそろ掛け布団のカバーを変えましょう。さぁ布団をこちらに……」
「やーなのー!でてってぇ!もう出てってよぉ!」
……追い出されてしまった。
王といえど龍一様はまだ13才。思春期なのかどう接するのが難しい時があります。
何故あんなに怒っていたのか……?
私が何をしたかは分かりませんが、やはり謝った方がいいでしょう。善は急げ。私はまた襖を開けました。
「王。先ほどは失礼しました」
「なぁぁんでまた入ってくるのぉ!?ノックしてよぉぉ!」
王は丸めたティッシュを私に投げつけてきました。
……ティッシュ?




