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22世紀の天才科学者の挑戦が、今、始まるーーーーー

ーーーープロローグーーーー


ーーーー異世界転生装置

タイムマシーン、そして瞬間移動装置と並び立ち、

世界3大想像機械とされてきたこの夢のような装置の開発にはこれまで星の数ほどの天才物理学者と

世界に名だたる超1流企業を10個、いや100社買収してもおつりが来るほどの国家予算が使われてきた。


ーだが、プロジェクトの始動からちょうど19年11ヶ月30日たった今でも、

異世界転生装置完成のめどは全くといっていいほどたっていない。

思えば、異世界転生装置なんて俺たち弱っちい人間程度にはどうあがいても不可能だったのかもしれない。


、、、ん?どうしてこんな無謀なプロジェクトが始まったのかだって?

このプロジェクトの発端は、遙か20ほど年前に遡る。

ーーー20年前の4月1日。

不思議なことに、日本で異世界転生が頻発した。

その不思議な転成はその日のみ起こり、それ以降1回も起こったことはない。

どうして、異世界に行ったと分かるのかというと、

異世界転生した者は、急に、まるで瞬間移動したかのようにその場から何の前触れもなく静かに消え、

ちょうど正確に1時間後に、ゲームやアニメに出てくる冒険者や魔法使いのようなような姿で、

元いた場所に現れるからだ。

このとき、この世界にはない、物理的性質を超えた、

なんでも切ってしまう剣や魔法らしきものを打つことができる杖がいくつか転成者と同時にやってくることがあった。

国はそこに目をつけたのだ。

こういった不思議なものを、より大量に入手、そして分析し、再現することで、人々のQOLは向上させ、世の中をもっと便利にすることができる。

さらに、軍事利用することで、圧倒的軍事力を保持することができ、他国に対して優位になれることも目的の一つだ。


そんな国家をあげた一大プロジェクトであるこの異世界転生装置開発だが、ちょうど20周年となる明日プロジェクトが打ち切られる。

何の成果も進展もないのだから当たり前の話だ。

ーーーーーーー明日は、一人研究所で余韻に浸るとしよう、、、、





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