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あー、どうも、はじめまして。
ヒナタ・スタシア・ランサグロリアっす。
好きなものは甘いもの、苦さは敵っすねー。
特技は運動、その代わり勉強はからっきしっす。
出身はアークエディン騎士王国ノースヘヴン地区第二エリア、結構な都会なんっすよ?
ほとんど帰ることはないっすけど、別に嫌いってわけじゃないっす。
今は選抜騎士団に入って浮遊島に住んでるっすね。
浮遊島にも区画割があるっすけど、面倒なので今回は割愛させてもらうっす。
勤務態度は真面目な方だと思ってるっすよ?
指導担当のニナ先輩にもたまに怒られるぐらいのもんっす。
まっ、催しごとの準備ばっかりなんでやる気はないんっすけどねー。
……次は、えーと、家族の話っすね。
んー、今はいないっていうと正解なんっすかね?
母と父がいたんっすけど、私がまだ小っちゃかった時、内縁警備中に戦死したっす。
だから母親からもらった魔導武具のイヤリングは形見にあたるんっすかね。
とても大切な、私の宝物の一つっす。
……ああ、大切と言えば。
私には、私より大切な人がいたっす。
その人は何もなかった私を見つけてくれた、絶望から救い上げてくれた人。
そして私に命を押し付けて、いなくなってしまった人。
……命を賭けても一緒にいたいと思ってたんっすけど、皮肉なもんっすね。
ん、何だか湿っぽくなったっすね。
失礼、話を戻すっす。
…………。
と言っても、もう話すことはないんっすけどね。
そもそも先輩が自己紹介なんて最初にするから悪いんっすよ?
男ならこう、ずばっと本題に入れないもんなんっすか。
仕方ないから私がお手本を見せてあげるっす。
よく見ておくんっすよ?
これから始まる、物語。
それは大切な人の命と引き換えに生き延びてしまった少女が、
世界を変える、そんなお話っす。




