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いちねん。

おねがい。

作者:ワルツ
あの子は世界を知りませんでした。


ボクはあの子に世界を見せてあげたくて、あの子に幸せになってほしくて。
そして空におねがいしました。そしてボク達が生まれたのです。

かえで、ボクはがんばるよ。ボクが君を守ってみせる。君を幸せにしてみせる。
君の笑顔のためならば、ボクはなんだってやってみせる。


これはおねがいから始まるお話。12の月の子が生まれるに至る物語。
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