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『国際UFO研究機構・定期報告 三』

(4)「F基地事件」考察


・以上が、2011年に元NSA職員のエドワード・スノーリンがインターネット上のオープンSNS上にて暴露公開したNSAの極秘文書群、通称「スノーリン・レポート」の中でも特に注目度の高い情報として一部メディアでも盛んに取り上げられていた膨大なUFO関連資料の一つである「F基地事件」のあらましである


・1977年にNICAP(北米空中現象民間調査会)の要請で政府機密指定を解除されたUFO調査資料の中には含まれていなかったが、別添の資料目録の中に見出しの形でごく簡単な事件の要約が読めるようになっていた

 それを基に、UFO研究家のジャック・ヴァレスやジョン・キーホー達の地道な調査によって「F基地事件」の概要が少しずつ明らかになるにつれて、他のUFO現象事例と比較したこの事件の特異性が強調されるようになった


・それとは別に、米政府と接触している数種の異星人種の中でも、特に地球人に酷似した姿をした「ノルディック」や「ブロンド」と呼ばれる異星人種の正体が、実は「レプティリアン」と呼ばれる、古くから地球文明に干渉している爬虫類型異星人種が変装した姿であった事が当レポート中で明らかにされると、一部のUFO信奉者やコンタクティを自称する人達にかなりの恐慌と混乱をもたらした


・つまり地球に到来しているとされるヒューマノイド型異星人種はほぼ全て「レプティリアン」である事を認めると「ノルディック」「ブロンド」を神の使者と敬う彼らの思想や教義が矛盾する事になってしまうからである


・なぜ「レプティリアン」は「ノルディック」「ブロンド」に変装するのかについても当レポートで明らかにしていて、「レプティリアン」を始めとする『b』グループは、先述の「グレイ」を始めとする『a』グループと対立しており、彼らを牽制する為と、地球人にとっての所謂「天使」と「悪魔」を演じ分けて地球人を制御下に置く意図であるという


・こうした中、UFO研究家達は先を競うように当レポートの信憑性及び過去に収集したUFO関連資料の再検証を始め、その成果として「地球人型」異星人種の目撃例については実際はかなり少ない事が明らかとなっている

 しかも当レポートによって存在を否定された「ノルディック」「ブロンド」に分類される目撃例が大半を占めていた


・だがUFO研究家達は全世界に渡って、他にも「F基地事件」に近いUFOや搭乗員の目撃事例はないか改めて調査すると、わずかながらも、確実に「東洋人型」異星人種とUFOの目撃例が存在する事が分かって来た


・それは、主にラテンアメリカや東南アジア、ロシアやカナダ、北欧といった地域に分散され、南極でも目撃例があるが、意外にも何故か東アジア、特に日本での事例は皆無である事も判明した

 また「F基地事件」での搭乗員の発言通り、目撃例は軍事基地や紛争地帯、原発や工業地帯の近辺で多発している


 * * * * *


・この「東洋人型」異星人種の正体については、かなり以前から各UFO研究家達の間で議論が交わされている

 しかし現状では接近遭遇報告や機密文書等の僅かな証拠を基にした仮定の上の仮定による推論を重ねるしか無く、結局議論上に挙がった全ての仮説は今の所、全て有力なものとはなっていない


・しかし当レポートにて「F基地事件」の詳細が明らかにされた事で、ここに来て一挙に議論が盛んになりつつある

 今の時点で支持者が多い仮説が「別の異星人種に遣わされている日本人の子孫」説である


・その証拠として、まず「F基地事件」で採取された未知の文字と日本語系統との相違が挙げられる

 例の彼女達が日本語を使用する限り、彼女達が日本との関わりがあるのは明白である

 しかしそれとは別に、未知の文字に関して、僅かに残された記録を基に文字の形態や表記法の復元を試みたところ、確かに表音文字や表記文字らしき記号やその語順や文法表記などは日本の文字体系に近いと思われるものの、単語や熟語の語形構成が日本語とはかなり隔たりがある

 もし漢字や仮名文字が由来だとしても字形が大きく異なり、書体を大幅に簡略化または作り替えたと思われ、しかもデジタルな表示に即して変形させた形跡も見られる点など、21世紀初頭の現代日本文字とも隔たりを感じさせ、日本語を常用する民族系統であるなら齟齬が生じるはずである

 従って、未知の文字を使う種族と、彼女のような日本語を話す種族は別なのではないかとの仮説が立てられた


・当然の事ながら日本人は過去も現在もUFOを製造する技術は無いため、彼女達ないしその祖先が未知の種族によって拉致あるいは招聘され、UFOを操縦する技術を授けて何らかの任務を請け負わせているのではとの推論が成り立つ


・しかしF基地の生存者からは、彼女がUFOの操縦以外にも飛行原理やメカニズムにも精通している事を基地の技術者に仄めかしていたという証言もあり、また他の異星人種の存在や関わりを窺わせるような情報が存在しない事などから、彼女達自身が、UFOやその背景にある技術体系の直接的な担い手ではないかとする仮説も根強く論じられている


・注目すべき点は、UFO研究家が事件当時に臨時通訳をしていた人物へ取材を行った時の証言で、彼女の訛りは、当時(1950年代)の日本に於けるどんな地方の訛りでも無かったようだと話している点である


・UFO研究家達の調査で、実は古代から世界各地でこの「東洋人型」異星人種との接近遭遇事例が報告され、世界各地の神話や伝承にも残されている事から、少なくともこの異星人種は地球の日本人を祖先にしているとしても、最近になって拉致されたとは考え難く、恐らく数千年単位の古代に遡るのではないかと推測する研究家もいる


・いずれにしても、この「東洋人型」異星人種と日本とは確実に関係があるとする点で各研究者の意見は一致している

 そして彼女達が先述の『a』『b』グループの異星人種達と対立しているという彼女自身の発言からも、彼女達が「海王星軌道アノマリー」を引き起こし『a』『b』を太陽系から駆逐した『c』に属している可能性は高い


・以上から、彼女達を含む『c』もまた『a』『b』と同じく、何らかの意図を以て地球へ干渉を試みているのは明白であり、更には、現代の日本政府や日本人達にも少なからぬ影響が及んでいるのではないかと考えるのが自然である




ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー




(5)近年の日本と異星人勢力との関連


・ここに至り、UFO研究家や陰謀論者の多くが、ここ最近の日本の活動に於ける多くの奇妙な点に関連性を見出しつつある

 何よりも、この十数年に於ける日本での技術進化のスピードが急激に上昇している点が注目されるであろう


・最も特筆すべきは宇宙開発についてであり、日本では旧宇宙開発事業団が主導していた1980年代頃から有人宇宙開発の研究が少しずつ続けられていた

 だが、21世紀に入ると急激にその研究開発の進展速度を上げていき、JAXAへの組織改編を挟みつつ、2000年には無人シャトル打上げ、04年には有人宇宙飛行を成功させている


・現在の国際地球軌道港及び国際月面基地が完成しつつあるのは、殆ど日本の主導によってである事は周知の事実であり、また日本独自の軌道実験施設や宇宙工場、太陽発電衛星など産業用宇宙施設を次々に展開、稼働させつつある

 さらに名目上アメリカ主導で推進中である筈の有人小惑星探査計画及び有人火星探査計画、軌道エレベータ建設計画等も事実上、日本の資本や技術無しには成り立ち得ない状態である事は誰しもが認めるところである


・例えば、耐熱炭素繊維素材や立方晶窒化炭素素材・安定化水素混合ガス・CNTテザー・MHD浮上飛行エンジンなど、長年に渡って夢想だとされた航空宇宙技術を実用化したのはここ近年の日本企業の実績である

 更には他分野でも裸眼3D表示・人工光合成・iPS細胞・量子太陽電池・バイオ石油生成技術・量子素子・人工筋肉等や、新たな物理理論を構築しなければ不可能とされる常温核融合や常温元素転換技術等をも日本で実用化している


・またIT技術やソフトウェア関連でも、日本は1980年代からOSの研究開発を行っていたが、2000年代から2010年代にかけて日本のIT企業各社がTRONの発展版である安価で堅牢なWAVE-OSシリーズをリリース、米国のWINDOWSやリナックス等の世界シェアを覆すまでに至っている

 またSNSの分野では日本のベンチャー企業発のwixisやFuTalkが2010年代に入って米Facebookの世界シェアを圧倒している

 更には別の日本ベンチャー企業がサービスを行う地域興産型の流通・小売サイトのPangeaが、やはり米Amazonが抑えていた世界シェアを一気に取り崩している


・ネットワーク金融の分野でもブロックチェーンや電子マネーなどのシステムが日本国内において世界に先駆けて開発され、安全堅牢で便利なシステムとして整備、企業のみならず公共インフラやローカル分野でも幅広く使えるようになった


・スマートフォンやタブレットなどの情報端末の分野でも日本企業群が世界に先駆けて新製品を次々にリリースし、日本国内では既に3D表示型やディスプレイ折りたたみ型、ウェアラブル型など多種多様な次世代端末が利用されている

 更にはVR・ARを多用したネットワークを含めたコンテンツやサービスも開始されている


・これらはいずれも、日本が存在しなければあと数年~数十年は実用化出来ないとされてきた技術であり、一部の技術は、現代の科学水準からも相当飛躍しているのではないかと海外の科学技術ウォッチャーの間で囁かれている


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