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トゥーア領 騎獣



 私達は朝一番に冒険者ギルドに行き、冒険者ギルドを介してレンタル出来る騎獣を借り受けて、現在、上空にいる。


 空をかける騎獣はグリフォン、飛竜とも言われるドラゴン、ペガサス、ロック鳥などがいる。どれも人に慣れたと言うより、人によって保育されたので気性は野生とは違うし、従順である。首や足には記録石が付いた円環をしている。返却の際の面倒をこれで省略している。プリーストが居れば、円環の記録石で騎獣を返せるからである。

 そのまま放っても、基本帰巣本能で帰れるのだけど。



 借り受けたのは、ペガサスだ。領地を軽く跨ぐ訳でないし、予算的にも一番安い方にした。二つ三つ領地を飛び越える場合は、スタミナや危険度を考えてドラゴンやロック鳥等が良い。魔物も自分よりも強い騎獣を避ける傾向があるからだ。


 二人乗りをしていて、私は前で後ろはアレクサンダーが抱える様にぴったりくっついている。騎獣には基本手綱と鞍がついている。手綱は、アレクサンダーに任せて、私は思い出したことを先にしてしまおうと、懐にあるギルドカードを出そうとする。首に掛けた鎖を引っ張り出して、手の中におさめる。通常の大きさにして、ステータスを確認する。



 スキル画面を開いて、目的のスキル、転移陣【ポータルワープ】を表示させる。全項目のスキルを表示させると、揺れてて酔いそうになると面倒なので、それだけのみをチョイスする。

 スキルの名称の転移陣【ポータルワープ】の部分が、前回同様に白く光っている。ちなみに下位のスキルを取ると、上位表示の赤色と青色で光っていたスキルが、白色に変わるものがある。これは、即習得可能になったからである。

 現状で習得出来る、他のスキルも取らないとダメなものは、赤色青色で表示で光る。更に分岐したスキルとなると、条件が満たされないと光らない、と言う風になっている。ちょっとややこしいけどね。

 前世のゲームでもスキルポイントやスキル経験値の上限が無いのがウリだった。やり込み率が高いゲームだったのである。契約神が増えれば、その関係のスキルが一部習得出来て、更に別の派生スキルが取れると言う具合だ。

 ただ、全員の神様と契約出来るのは、滅多にないらしい。伝説レベルにならないと無理ではないだろうか。

 なので、私の与えられた盗神のスキルは異例でもある。


 まぁ、それはさておき、ギルドカードに指を滑らせる。


――――――――――――――――――――――――――――――――


 転移陣【ポータルワープ】


 記録石に登録した場所へ、転移出来る魔方陣を一定時間発生させる。消費MPは人数によって加算される。一人辺り10。


――――――――――――――――――――――――――――――――


「スキルアップが出来るようね」

 フレイムウルフに自爆されたとは言え、多少なりとも攻撃を加えていたのでスキルの経験値に変化があるとは思っていた。予想通りだ。


 指先で、ぺしぺしと叩く。スキル表記にレベルが表示された。



――――――――――――――――――――――――――――――――


 転移陣【ポータルワープ】LV1


 記録石に登録した場所へ、転移出来る魔方陣を一定時間発生させる。消費MPは人数によって加算される。一人辺り10。


――――――――――――――――――――――――――――――――


「よし、これでペガサスを返却出来るわね」

 私はにんまりと笑った。


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