表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
習作「異世界転生」  作者: jakko
死、そして転生
2/14

2

はじめは、こいつが神かと思った。あいにくこれといって信仰心があった訳でもなかった。どうでも良かった。ただ言うなれば人型でとても美人なのは神故の造形美なのだろう。

問題は彼女の発言にあった。


「わたしは君の知るような神ではない。人の祈りをたやすく聞き入れるような神は想像の産物でしかない」


「わたしはランプをこすれば願いを叶える俗物でもない。あんな器用なこともできない。」

「だがわたしは始めることはできる。君を軸にして始めることにする。」


どうやら神はいるらしい。だが彼女?の口から出てくることはよく言えば人智を超えた、悪く言ってしまえばまさしく理解できない内容だった。驚きが隠せない俺をよそに神は続けて言った。


「正直つまらないものを作ったと思った」


「非凡さのない人生に価値はない。君は腹から生まれてからその目を閉じるまで何一つ目を惹くようなものがなかった。」


「非凡さを今度は入れる。まず世界から」


待ってくれよ。俺の人生に価値はないだと?ふざけんなよ。平々凡々な人生の何がいけないんだよ?

そんな俺の悲痛な、文字通り魂の叫びを無視してソレの話は続く。


「君が次に生まれる世界の摂理をいじくる。わかりやすく言えば剣と魔法の世界。死と隣り合わせの世界。」


おいおい待ってくれよ!俺の、俺自身の意思はないのかよ?ふざけてやがる…


「無能力のクズが野垂れ死、うんツマラナイ。どうせなら異質な能力が欲しい。うんそうしよう、それがいい、その方が楽しい。」


俺は神への無力さを実感しつつ、嬉しそうに俺の人生プランを立てていくソレに怯えるしかなかった…



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ