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第7話 旅立

すいません、今回は少し短いです

「ふわぁ~」


 俺は眠たげなあくびをすると腕を伸ばす。


「今、何時だ?」


 そう言うと俺は近くにある時計をひっつかみ目の前に持ってくる。


 この世界の時間も現実と同じ24時間で、この時計は俺が下町で買ってきた物だ。この時計はなかなか便利で重宝している。


「3時か……」


 時間を確認すると、俺は近くに置いてあった服を着て、ダンジョンにもっていった鉄剣も腰にぶら下げる。俺は更にその上から黒のコートを着込む。


「よし、そんじゃ行くか」


 さあ、ここから俺の新しい生活が始まる。……悪いな、澪華。……また、どこかで。


 俺はそんな想いを込めて勢い良くドアを開いた。




 ◆     ◇     ◆




 俺が調べた限りこの城の門番は12時以降酒を飲んで無茶苦茶酔っ払っている。これに乗じて、この前手に入れた酒を渡してその隙に城からでる、というやり方だ。門番なにやってんだ。


 ……そんなことしなくても俺だったらすぐ叩き出されるだろうけど。


 シミュレーションをしながら静かに歩いているといつの間にか門に着いていた。


「オイ、ボウズ。お前ここで何してるんだ?」


 酔っ払った門番のオッサンが俺に対して怪訝な表情を浮かべながらも陽気に話しかけてきた。


「いや、怪しい者じゃねぇぞ。いい酒が手に入ったんでお裾分けに持ってきたんだ」


 そう言うと門番のオッサンは一気に嬉しそうになった。


「マジか!? オーイ、てめぇら酒がきたぞぉ」


 オッサンは仲間を呼んだと思うとオッサンの仲間と思わしき人達が駆け足でやって来た。……速くね?


「オイオイオイ、どんな酒だ?」

「やったぜ」


「これだよ」


 俺はそう言うと手にもっていた酒をオッサンに渡す。


「これは、ウィスキじゃねぇか。なかなかレアだぞ。いいのか?」


 ……いや知らんけど。俺が見た感じウイスキーにしか見えなかったんだけど。


「ああ、その為に持ってきたんだからな」


「ありがとな!」


 そう言うとオッサンと愉快な仲間たちは超駆け足で帰っていった。……やっぱり俊敏力高くね?


「今のうちに……」


 俺はこの隙に超スピードで門から出ていった。


 門から離れると同時に地図を広げエルシオンまでの道のりを確認しながら進んでいった。



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