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第3話 訓練

 澪華と話した後、俺は今自室にいた。


 部屋はそこそこ高級なホテルの一室のような感じだ。ベッドもふかふかで気持ちいいし、なかなかいい部屋だ。シャワーがないのが少し悲しいけど、ま、文句も言ってもしょうがないか。


「さて、落ち着いたところで、もう一度ステータスを確認してみるか。『ステータス』」




 ◆     ◇     ◆




 《神崎悠斗》

 種族:人族

 性別:男

 職業:???(勇者)

 年齢:17

 レベル:1

 魔力:100

 攻撃力:50

 防御力:50

 俊敏力:50

 運:100

 魅力:100

 《ユニークスキル》

 《スキル》

 《魔法》

 魔法Lv.1

 《称号》

 異界から来し者

 ?格?の?




 ◆     ◇     ◆




「あれ? なんか増えてる?」


 不思議に思い、タップしてみる。



『魔法Lv.1』……????????????????



 魔法って…………、そのまんまだなぁ。もうちょっと捻ろうよ……。


 でもやっぱり魔法ってあるんだ。


 ついでに称号と職業も確認してみるか。




『異界から来し者』……異界から来た者の証明。経験値・ステータスに中補正。スキル内包有り・《鑑定》《言語理解》《アイテムボックス》



『?格?の?』……????????????



『???』……???????????




「文字化け、多すぎるだろ……」


 なんで? 俺に恨みでもあるの? 誰か答えてくれよ……! 




 ◆     ◇     ◆

 



 次の日の朝、俺たちは訓練場に呼ばれていた。


「勇者様方、皆さま方にはこれから一ヶ月間戦闘に必要な訓練を受けて貰います」


 ふむ、なにするんだろ?


「皆さまには戦闘術、魔法など一通りの訓練を受けて貰い、一ヶ月後ダンジョンに行くことになります」


 するとシルヴィア姫の横に控えていた鎧を身に纏った一人の男性が一歩前に出た。


「皆さま、私が訓練を務める王国騎士団第三部隊隊長デリックです。よろしくお願いします」


「「「はいっ!」」」


 よしっ、それじゃ頑張ってみますか!




 ◆     ◇     ◆




 数日後、俺達は組み手をすることになっていた。


「では、二人一組になって下さい」


 ふむ、余った奴と組めばいいか。


 そんなことを考えていると、長谷川に話しかけられた。


「神崎く~ん」


「なんだよ、長谷川」


「この間、篠崎さんと何を話していたのかな?」


「何でも良いだろ」


 長谷川が澪華のことを好きという話は男子の中でも有名だ。こいつは澪華に告白して振られてるはず何だけど。……まだ諦めて無かったのか。


「いやいや、そんなことをないさ。何を話していたんだい?」


「ほっとけよ」


「早く組んで下さ~い」


 ケンカに発展しそうになるなかデリックからそう声がかかった。


「ちっ、ここまでか」


 そう言うと長谷川は憎たらしげな表情を作り、俺から離れていった。


 数分後、俺は誰とも組めなかった。


 これは長谷川の差し金だな。はぁ、面倒くさいやつだな。


「すいません、誰とも組めなかったんですが」


「そうですか、カンザキ様はこれでも振っててください」


 そう言ってデリックから渡されたのは一振りの木刀だった。


 クスクスと長谷川とその取り巻きから嘲笑の声が聞こえる。


 うるせぇな………。


 俺は素振りを開始した。


 

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