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第2話 無能

300pv突破しました!

応援してくださりありがとうございます。

「それでは訓練の内容を決めるためにステータスを教えてください。あちらの兵士たちに見せてください」


 なん……だと! どうする!


 よしっ、一旦落ち着こう。今現在の今の現状は? ……落ち着けてないな。


一つ目にスキルが一つもない。

二つ目にステータスが物凄く低い。

三つ目に文字化けしてる。


 ヤバい、破滅の未来しか思い浮かばん。

 これは追い出されるかもしれん。


 こうなったら仕方ない……。


 着々と俺の所まで近づいてくる。


「次の人~」


 そしてとうとう俺の順番になった。


 俺はなに食わぬ顔でステータスを見せる。


「なっ」


 兵士は盛大に顔を引きつかせた。


 ……大丈夫かな?


「…………」


 何も言わずに黙っていると可愛そうな者を見るような目でみられた。


 俺の背中をべっとりした汗が流れる。


「……確認は終わりました。お返しいたします」


 ふう、なんとか乗り切ったか。


 さてこっからどうするかが問題だよな……

選択肢としては

①旅に出る

②このままここに残る

③このまま訓練をしてある程度力が付いたら旅に出る


 ①はすぐ排除ここから外に出た瞬間死ぬから。

一番現実的なのは②だけど俺のステータスじゃ何されるか分からんからな、暫定的に③ということにしとくか。


「ねぇ、神崎くん」


 これからの事を考えているとふと俺に声が掛かった。


「ん? なんだ長谷川か」


 俺がそう言うと心外だな、という表情になる。


「その言いぐさは酷いな。それはそうと君のステータスはどうだった?」


「ナンノコトカナ? ハセガワクン」


 痛いところを突かれて背筋に悪寒が走った。


「ステータスプレート、ちょっと借りるよ」


 ガチガチに固まっているとステータスプレートを盗られてしまった。


「あっ、おいっ!」


「ぶぷっ! 弱っ! 大丈夫なのこれで?」


 ふっ、終わった、何もかもな………。


 焦っていると長谷川はステータスプレートを真上に放り投げた。


「スキルは一つも持っておらず、ステータスに至っては平均100以下―――――――――」



 そう言い放つ。



「―――――――――君は『無能』だね」



 クラスメイト全員に聞こえるように、そう言い放った。そしてクラスの雰囲気が変わった。


「平均100以下て低っ!」

「スキル一つも持ってないんて……ダサっ!」

「うわぁ、弱ぇ!」


 長谷川の取り巻きからヒソヒソとした俺を罵倒する声が聞こえてくる。


 さらに女子たちは俺を軽蔑するような目で見てくる。


『無能』その小さな一言が、俺の胸に深々と突き刺さる。


「ちく、しょうっ!」


「……悠斗くん……」


 俺はただ耐えることしか出来なかった。


 クソックソックソックソックソックソックソックソッ!


 頭にはこれしか思い浮かばない。


「それでは確認が終わりましたね。各お部屋にご案内します」


 シルヴィアさん、空気よんでくれよ……………




     ◆     ◇     ◆




 ステータス騒動の後、俺は自分の部屋に行こうとしていた。


「………悠斗くん、大丈夫?」


 俺は部屋の前で澪華に呼び止められた。


「ん? 澪華か? ああ、大丈夫だ。心配するな」


 俺は何でもないというような感じでそう言う。


「でもっ」


 それでも澪華は引き下がらずに言いよってくる。


「大丈夫だから。それと俺に関わらないほうがいい」


 そう言うと俺は自分の部屋に入っていった。


「そんなこと出来るわけ……」


 澪華は辛そうな顔をしながら、そうこぼした。


「神崎ィ……、よくも……」


 このとき俺に対して妬むような視線を向けていた黒い影に俺は気付いていなかった。



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