第19話 読書
感想の返信遅れてすみません。今度振り返りテストがありまして……。現実から目をそらしちゃいけないんだけどなぁ。でも僕は全力で現実逃避して更新します。
俺はカレンにギルド特別雇用管理者に任命されてから 、素材の買い取りとクエストの報酬をもらうために受け付けに戻っていた。
「ユートさん、これが今、渡すことのできる1000000000Gです」
そう言って渡されたのは白金貨が10枚入った麻袋を渡された。俺は中身を確認するとアイテムボックスの中に突っ込んだ。
「……もう驚きませんよ、アイテムボックス持ちだなんて」
ティアがぶつぶつと何かを呟いていたので俺はティアの頭を小突く。するとティアはいたっ、と言いつつも正気に戻った。
「残りの素材は競りに出そうと思いますがそれでよろしいでしょうか?」
「ああ、それでいい。それと少し聞きたいことがあるんだが」
「何でしょうか?」
「おすすめの宿と図書館のようなものってあるか?」
「そうですね、宿は『やすらぎ亭』がおすすめですよ。図書館はここから歩いて5分位の所にあります」
「そうか。ありがとう」
そうお礼を言うと俺はギルドのドアを開けて外に出た。
先ずは図書館に向かわんとな……。この世界の知識を知るためにも。
そう決めた俺は図書館に向かい歩き始めた。
◆ ◇ ◆
俺は図書館『エルシオン大図書館』の一角で本を広げていた。俺が今よんでいるのは『職業一覧表』である。
「ふう、これで終わりと」
そう言うと俺はパタン! という音を鳴らしながら本を閉じた。
すると頭に硬質な声が響く。
『ユニークスキル『転職』を取得しました。ユニークスキル『転職』を最適化しました』
……何だろう?
『転職』……自らの知識に存在する職業になることができるユニークスキル。現在変化可能職業:《剣士》《侍》《魔法使い》……以下略
「おっ、じゃあ“あれ”あるかな?」
そう言うと俺はステータス画面を操作する。
「……あったあった」
そう言うと俺のステータス画面にポップアップウィンドウが表示される。
『魔導創術師』……新たらしくオリジナルの魔法陣を作ることができる。スキル内包有り《魔法陣創造》《魔具創造》
「今の職業は?」
『勇者』……異世界からきた勇者に与えられる職業。光属性魔法に大きな適正がある。
「よし、『転職』」
『『転職』の効果発動。職業『勇者』を『魔導創術師』に変更しました。スキル『魔法陣創造』、『魔具創造』を取得しました』
「『ステータス』」
◆ ◇ ◆
《神崎悠斗》
種族:unknown
性別:男
職業:unknown(魔導創術師)
年齢:17
レベル:???
魔力: /
攻撃力:
防御力:
魔防御:
俊敏力:
運:
魅力:
《ユニークスキル》
神々の記憶 神眼 転職
《スキル》
【攻撃】刀術Lv.Error 抜刀術Lv.Error 体術Lv.Error
【移動】天駆Lv.10
【生産】魔具創造Lv.10 魔法陣創造Lv.10
【特殊】鑑定 言語理解 アイテムボックス
《魔法》
魔法
炎神魔法Lv.10
水神魔法Lv.10
氷神魔法Lv.10
風神魔法Lv.10
土神魔法Lv.10
雷神魔法Lv.10
神聖魔法Lv.10
暗黒魔法Lv.10
《称号》
理を外れし者
異世界より来た者
規格外の魂
深淵の絶望を知る者
神を越えし者
◆ ◇ ◆
ちなみにこの世界の魔法には2つのパターンがある。創造型と魔法陣型の2つだ。
創造型と言われる物はイメージした現象を魔力を使ってそのまま発動するタイプ。ただし、これはしっかりとした形があるものは作れない。
逆に魔法陣型はしっかりとした形があるものを創造することができる。ただし、その代わりに魔法陣を前々から描いておかなければならないので実用性は低い。これは魔具などによく使われる。またオリジナルの魔法陣は作ることはできないと言われている。
しかし俺の『思考加速』と『魔法陣創造』を併用して使えばその場で直ぐに魔法陣を創造して発動できる。……と言うことが頭に流れてきた知識でわかった。
「スキルの確認しねぇと」
『魔法陣創造』……その場で直ぐに魔法陣を創造することができる。オリジナルの魔法陣を創造することができる。
『魔具創造』……魔具を作ることができる。作った魔具に大幅補整。またスキル『魔法陣創造』と併用することでオリジナルの魔法陣を刻印した魔具を作ることができる。
「……凄いな……」
俺はスキルの確認が終わると横においてあった本を読み始めた。
◆ ◇ ◆
俺はエルシオン大図書館から出ると『神々の記憶』から地図を取りだし『やすらぎ亭』にむかっていた。
「ここか」
やすらぎ亭は木造の建物で言うなれば洒落た民宿と言った感じだろうか。
看板は木の切り株を5cmくらいに切ってバーナーで焼いて文字を掘った感じのもので……。
結局何が言いたいかというと無茶苦茶いい店に見えるということだ。
俺は『やすらぎ亭』のドアを開いた。
「「「いらっしゃ~い」」」
俺は軽く会釈すると、受け付けに歩いていった。
「すいません、部屋空いてますか?」
俺はそう受付の少女に話しかける。
「あっはい、一部屋、朝夜ご飯付きで500Gです。昼食もお出しすることもできますが別途料金をいただきます」
「風呂はないのか?」
俺はそう聞いた。
「お風呂なんて高価なもの、貴族しか入れませんよ。代わりにタオルと温水を言われればお出ししますよ」
……風呂はないのか。残念だ。
「わかった。一部屋頼む」
「わかりました。ご飯は下の食堂でお出しします」
そう言うと俺に部屋の鍵を渡した。
鍵をもらった俺は階段を上って2階の自室に向かった。
俺は自室のドアを開けると荷物を地面に置いた。
「ふぅ、これでやっとゆっくり寝れる」
俺は倒れこむようにベッドに寝そべるとその夜俺は死んだように寝てしまった。




