第18話 組長
昨日は投稿時間が遅れてすみません。感想も返信遅れてすみません。もう何かホントすいません。(土下座)
「なあ、ティア。ギルドマスターってどんな人なんだ
?」
「そうですね、とても綺麗でお強い方ですよ」
あ、女性なんだ。ちょっと意外。
「昔はSSランク冒険者として有名だったみたいですよ」
「へえ~、そりゃすげぇ。そういやギルドマスターっていつも何やってるの?」
「そうですね、書類仕事や受付嬢の教育とかですね」
そんな事を話ながらティアに着いていくと最奥の部屋についた。
するとティアはドアをコンコンとノックし、こう言った。
「Fランク冒険者のユート・カンザキ様をお連れしました」
「入っていいよ」
すると中からアルトの透き通った声が聞こえてきた。
「失礼します」
「失礼します」
そう言われるとティアはドアを開け、入っていく。俺もそれに続き、部屋に入っていく。
そこには薄緑の髪を肩口までに切り揃えた、中性的な美貌をもった和服が似合いそうな女性がいた。
一見、美少年といっても問題がない気がするが、起伏も大きく、女性としての魅力も感じさせる。
……言うならば、和服の似合いそうな外国人といった感じ。
「どうも初めまして、ユート・カンザキといいます。以後お見知りおきを」
俺はそう言うと、頭を下げた。
「私はギルドマスターをやっているカレン。カレン・ユーフィアだ。それと堅苦しいのはやめてくれないか? あと、敬語も要らないから」
カレンにそう言われた俺は頭を上げた。
「わかった。で、俺に何のようだ?」
俺はカレンにそう問う。
「……いや、君に少し聞きたいことがあってな」
そう言うのと同時にカレンから莫大な威圧が流れる。
俺は目を見開いた。
カレンから流れる威圧は全て魔力なのだが、それが人間の常識から完全に離れていた。……unknownの俺が言うのもなんだが。
後ろを見るとティアは完全に腰を抜かして、地面に
へたりこんでいた。
……これ、質問って言うより尋問だな。
『スキル『威圧』を取得しました。『威圧』を『圧殺』に最適化しました』
頭に無機質な声が響く。
「普通に倒しましたよ」
そう言うと俺はスキル『魔力支配』を発動する。
するとカレンが驚きに顔を歪ませた。カレンの魔力が完全に霧散したのだ。
「……それに女性を脅かすのは感心しませんよ」
そう言いながら俺は『魔力支配』を解除し、『圧殺』を発動し、ティアを助け起こす。
「ふ、ハハハッ! 面白い。ユートさん、あなたを我がギルドに雇用させてください」
「………………は?」
……何故に敬語?
「悪い話ではないだろう。ギルド特別理事長として、私と同じレベルの権力を持つ職業だ」
カレンは嬉しそうな表情で続ける。
「……なぜです?」
「ユート、お前の実力は既に冒険者の枠に収まっていないんだ」
……デスヨネー。unknownデスモンネー。
「絶望級のカオスドラゴンをソロで倒したんだよな?」
「ああ、瞬殺だった」
………後ろでティアが固まっている気がするが取り合えず無視だ、MUSI。
そう言うとカレンは一層高らかに笑いだし、こう言った。
「結論は急がなくてもいい。明日にでも言ってくれ」
少しばかり思考を加速させ、考える。
『スキル『思考加速』を取得しました。スキルを最適化しました』
また頭に硬質な声が響く。……もういやだ。
「いや、今でいい」
カレンは少し驚いた表情になる。
「いいのか?」
怪訝な表情でカレンが俺に聞いてくる。
「別に困ることは無いしな。その話、乗った!」
俺がそう言うとカレンは颯爽とティアに指示を出し始めた。
「よし、ティア。今すぐ書類を持ってきてれ。ギルド特別理事長を作るぞ!」
新しく作るのかよッ! 俺は心のなかで盛大にツッコンでいた。
「……そんなことできるのか?」
「ユート。ここを何処だとこもっている? ギルド本部だぞ。直ぐにできるさ」
今の今まで忘れていたぜ。
「ユートさん、明日もう一度来てくれませんか?」
背中をツンツンとつつかれた気がしたので首を後ろに向けた。
「ん?」
「明日、ギルドカードを更新しますので」
「ほいほい、了解」
俺がそう言うとティアはカレンの方を向いた。
「では失礼します」
そう言うとティアは頭を下げ、ドアを開いた。
「そんじゃあカレンさん。また明日」
俺はカレンに別れの挨拶をすると部屋から出ていった。
~sideカレン~
私はユートが部屋の外に出た後地面にへたりこんでしまう。
「……まさかここまでとはな」
ディアボロスキングの爪を見た時ただ者ではないと思っていたが。
私が放った威圧が霧散した後、あいつが威圧を放った瞬間、私は世界の終わりを感じた。
そんなことが出来るなら最早人間ではない。いや、もはや世界の理を超越してしまっている。
「あいつは一体何者なんだ?」
私はそうこぼしてしまった。