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第17話 帰還

 俺は今、エルシオンの前にいた。


「やっと、着いたか」


 ……といいつつ、所用時間は15分なんだけども。



 閑話休題。



 そろそろ中に入らんとな。


 そう思った俺はエドワードの所に歩いていく。


「よぉ、エドワード。中に入っていいか?」


 エドワードは俺を見ると驚いた表情になる。


「ん? ユートじゃねぇか。お前どこいってたんだ?」


 痛いところを……。


「まあ、ちょっと野暮用でな」


 俺はそう誤魔化した。


「そうか、気を付けろよ。じゃあ、ギルドカード見せてくれ。」


 エドワードにそう言われた俺はギルドカードを見せる。


「よし、通っていいぞ」


「ありがと」


 俺はギルドカードを返してもらうと町に入っていった。




 ◆     ◇     ◆




 俺は金を作るためにギルドへと向かって歩いていた。


 ……ちなみにクエストクリア条件の薬草は『絶望の樹海』で取って来ている。


 俺はギルドに着くとドアを開き、受付に歩いていく。


「すいません、クエストの達成確認いいですか?」


 そう受付嬢に話しかける。


「あっ、はい!」


 驚いた表情で俺を見ると営業スマイルになった。


「すいません、ついでに素材の買い取りもお願いします」


 そう言うと俺はアイテムボックスから『絶望の樹海』で手に入れた素材と薬草を取り出す。


 ドサッドサドサコンキンコンコンカーン


 最上級薬草がざっと100株、素材はカオスドラゴンの鱗や逆鱗、爪やディアボロスキングの鱗やエレメントスライムの核など……以下略


「………………」


 受付嬢が絶句していた。震えながらも手を伸ばしてカオスドラゴンの逆鱗を手にとる。


「……これは、混沌竜の逆鱗!? 最上級薬草もこんなに!?」


 受付嬢がそう言うとギルドの空気が氷り、ギルドにいた冒険者たちが一斉にこちらを向いた。


「カオスドラゴンって、絶望級の!?」

「いやいや、あんな子供がまさか……、なぁ」

「いや、でもティアちゃんが絶句してるぞ」


 どうやらこの受付嬢の名前はティアと言うらしい。

 

 俺は首を曲げて後ろを向くと興味津々な視線にさらされていることに気づいた。


 首をもとに戻し、ティアを再び見ると相変わらず絶句していた。


「……すいません、ギルドマスター読んできます」


 ティアは何とかそう声を絞り出すと全力で走っていった。


 数分後、はぁ、はぁと息を切らしながらティアが戻ってきた。


「はぁ、はぁ、ギルドマスターが会いたいと仰っています」


 ……どうやら俺はギルマスと会わなきゃいけないらしい。……面倒だ。



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