第14話 探索
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俺は少し落ち着いた所でどうやってここから脱出するのか考えを巡らさせていた。
「さて、どうやってここから出ようかな」
考えられるのは上に行くこと。あるいは下に行くこと。この二つが考えられる。
となるとまずは階段のような物を探すのが先決だな。
そうと決まれば直ぐ実行だ。そんじゃ行くか。
「さて、行くか」
◆ ◇ ◆
直ぐ見つかるだろ、そう考えてた時が俺にもありました。でもやっぱり現実は厳しいですね。
上に行く階段……、一つもありません。
しかも……行くとこ行くとこで魔物に襲われます。
嫌になるね本当……………。
「何で下に行く階段しかないんだよ…………」
しょうがない、行くか。
俺は一段一段踏みしめるように慎重に降りていった。
「おっ、宝箱だ」
俺は階段を下りきって少し歩いた所で宝箱を発見した。
俺は宝箱を開き中に入っている物を取りだす。
取りだしだ物は所々に金の刺繍がされたフード付きの漆黒のロングコートだった。
「鑑定してみるか」
《コート・オブ・アビス》
ランク:測定不能
攻撃力:0
防御力:0
特殊能力:なし
概要:装着者の魔力を吸収し、防御力、攻撃力、特殊能力が変動する。
この世界には武器にもランクがある。
一般級……普通に店で売っている物。
稀少級……魔物から高確率で手に入る物。
特殊級……ダンジョンの宝箱やそこそこ強い魔物から手に入る物。
秘宝級……ダンジョンの宝箱や強い魔物から低確率で手に入る物。
伝説級……ダンジョンの宝箱や魔物から超低確率で手に入る物。
神話級……未だに手に入る方法がよく手に入るのか解っていない。
絶望級……詳細不明。
「へー、凄いな。着てみるか」
そう思った俺は今まで着ていたコートを脱ぎ、コート・オブ・アビスを装備した。
「もう一度『鑑定』」
《コート・オブ・アビス》
ランク:測定不能
攻撃力:Error
防御力:Error
俊敏力:Error
特殊能力:最適化
概要:装着者の魔力を吸収し、防御力、攻撃力、特殊能力が変動する。
「この『最適化』ってのはなんだ?」
そんなことを考えているともう一つ、ポップアップウィンドウが出た。
『最適化』……装着者の所有するものを全て最適化する。
「…………………は?」
え、なに? どういうこと?
『コート・オブ・アビスの特殊能力『最適化』を使用しますか?』
俺の頭の中にそう声が響く。
というかこれ、誰が言ってるんだろ?
俺の目の前にポップアップウィンドウが表示された。
◆ ◇ ◆
『特殊能力『最適化』を使用しますか?』
《Yes》 《No》
◆ ◇ ◆
俺は迷わず《Yes》を押す。
すると頭の中に何時もより長い言葉がながれた。
『特殊能力『最適化』を使用します。特殊能力『最適化』の効果発動。変革達成率が最大レベル、100%まで上昇します』
「お、おう」
『上位派生発生条件の達成を確認しました。上位派生しますか?』
◆ ◇ ◆
『上位派生しますか?』
《Yes》 《No》
◆ ◇ ◆
ふむ、どうするかな。
俺はどうしようか考えているとら後ろからエレメントスライムに体当たりされた。
「ガハッ!」
その衝撃で俺の手が《Yes》を押してしまう。
ちなみにエレメントスライムは俺に当たった衝撃で自滅しました。
「…………」
『変革・上位派生を開始します』
またもや俺の体に激痛が走ると思った俺は体を強ばらせた。
しかしいつまで経っても激痛が来ない。
不思議に思った俺は強ばらせていた体を元の状態に戻した。
「あれ? 来ないの?」
気を許した瞬間、洒落にならないレベルの激痛が走った。
「いってぇぇぇぇぇぇええええええ!」
メキメキボキバキベキベキゴックンメキメキボキバキベキベキ!
ヤバイ……気を失いそう……。
ゴリゴリズルズルメキャメキャズバズバキュイイーン!
「もう無理…………………痛すぎて……」
ここで俺は気を失った。
◆ ◇ ◆
次に目が覚めた時には俺の体が隆起したりへっこんだり、穴が空いたりしていた。
数秒後元の状態に戻った。
「う……、ううん、はっ! 俺の体は!?」
そこにはいつもの体? があった。
「良かった~、でも気のせいか? 心なしか筋肉がついたような………、まあ、いいか」
俺は自分の体があったことに歓喜した心が少し落ち着いた所でステータスを確認した。
「『ステータス』」
◆ ◇ ◆
《神崎悠斗》
種族:unknown
性別:男
職業:unknown(勇者)
年齢:17
レベル:???
魔力: /
攻撃力:
防御力:
魔防御:
俊敏力:
運:
魅力:
《ユニークスキル》
《スキル》
剣術Lv.3
《魔法》
魔法
《称号》
理を外れし者
異世界より来た者
規格外の魂
深淵の絶望を知る者
神を越えし者
◆ ◇ ◆
また変わったな……………。
しかもステータス欄全部空欄ですし…………。
そんなことを考えていると、またもやポップアップウィンドウが出てきた。
『 』……表示する気がなくなりました。
「あ、そう……………………」
どんだけ高いんだ?
『魔法』……自らがイメージした現象を引き起こす魔法。世界を全て無に返すほどの威力を持つ。威力は使用者の魔力の質と量に依存する。また、魔法を作ることもできる。
「スキルレベルが消えた!?」
ついでに、この世界にはスキルにもレベルがある。
スキルLv.1 才能
スキルLv.2~3 初心者
スキルLv.4~5 一人前
スキルLv.6 上級者
スキルLv.7 達人
スキルLv.8 化け物
スキルLv.9 伝説
スキルLv.10 神話
「え~と、職業と種族は?」
『unknown』……unknown。
『unknown』……全てが不明。この世界の理を超越し、神でさえ超越する。
「………ちなみに称号は?」
『神を越えし者』……神を越えた者の証明。スキル内包有り・《神眼》《神々の記憶》
俺……遂に神さえ越えたのか………………。
「unknownって、種族不明って、……一体なんなんだよ………」
俺は地面をのたうち回った。
自然災害が起きた…………俺がのたうち回ったせいで…………。unknownって言うだけはあると実感したよ…………イヤホントマジで。
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