第13話 変革
はい、お待たせしました。チートですよー。
「クソッたれがぁぁぁぁぁぁああああああっ!」
『魂が大幅に揺れ動き、世界の理を超越したことを確認しました。これより変革を開始します』
俺の頭の中にそう声が響く。
はっ? 変革?
目の前にカオスドラゴンの爪が俺の目の前に迫って来る中、体が突然輝きだすと思うといきなり全身に激痛が走った。
「いってぇぇぇぇぇぇええええええっ!」
ズガッ!
カオスドラゴンの爪が俺に激突する。
「ガハッ! ってあれ? 全然痛くないぞ?」
『身体に莫大な衝撃を与えないため変革達成率50%で一時停止。ステータスが変動します』
「一体……、何が? 『ステータス』」
◆ ◇ ◆
《神崎悠斗》
種族:人外
性別:男
職業:覇者(勇者)
年齢:17
レベル:1
魔力:測定不能/測定不能
攻撃力:測定不能
防御力:測定不能
魔防御:測定不能
俊敏力:測定不能
運:測定不能
魅力:測定不能
《ユニークスキル》
《スキル》
剣術Lv.3
《魔法》
魔法Lv.1
《称号》
理を外れし者
異世界より来た者
規格外の魂
深淵の絶望を知る者
《状態》
変革達成率50%
◆ ◇ ◆
「は?」
何でこんなに変わってるんだ?
しかも種族の所、人族でいいよね? 何でわざわざ人外にするんだ? ねぇ、何で?
さらに全ステータスが測定不能って……………。
何なの本当…………。
称号のところも色々増えてるし……………。
色々変わりすぎじゃないか?
「はっ!? カオスドラゴンは?」
俺は勢い良く顔を上げるとカオスドラゴンが光の粒となって霧散していた。そのあとには幾つかの鱗や骨、牙が落ちていた。
「え~と、あれ?」
もしかして俺に攻撃当てて自爆した!?
俺はカオスドラゴンのドロップ品であろう物に近づくとそれらを鑑定した。
『混沌竜の逆鱗』……カオスドラゴンの逆鱗。防具にするととてつもなく強い物になる。魔剣、聖剣でさえもいとも容易く防ぐことができる。
『混沌竜の牙』……カオスドラゴンの牙。厚さ1メートルの鉄板でさえ容易く貫く。
『混沌竜の爪』……カオスドラゴンの爪。とてつもなく鋭く、槍にすると凄まじい物になる。
「お、おう………」
いや、あ……うん、何か凄いね………。
『一度に大量の経験値を獲得したことを確認しました。これより変革を再度開始します』
俺の頭に先程と同じ声が聞こえる。
「マジで?」
痛いの?
またもや俺の体が光りだすと同時に体に激痛が走った。
「痛いぃぃぃぃぃぃいいいいいい!」
グギャグギャベキグギャメキメキボキバキ
「体から出ちゃいけない音が出てるだろ!? 痛い痛い痛い痛い!」
メキメキボキバキベキベキゴックン
「最後のゴックンってなに!? って痛い痛い痛い痛いいいいいいいいいい!」
『身体に莫大な衝撃を与えないため変革達成率75%で一時停止。ステータスが変動します』
先ほどの激痛が嘘みたいに引いていく。
「はぁ、はぁ、はぁ……す、『ステータス』」
俺は激痛のせいで意識が朦朧としながらもステータスを確認した。
◆ ◇ ◆
《神崎悠斗》
種族:人神
性別:男
職業:現人神(勇者)
年齢:17
レベル:1
魔力:Error/Error
攻撃力:Error
防御力:Error
魔防御:Error
俊敏力:Error
運:Error
魅力:Error
《ユニークスキル》
《スキル》
剣術Lv.3
《魔法》
魔法Lv.1
《称号》
理を外れし者
異世界より来た者
規格外の魂
深淵の絶望を知る者
《状態》
変革達成率75%
◆ ◇ ◆
「とうとう俺、人ですらなくなった……………………」
Errorって……………………もうなんだかな………。
「種族と職業は……………」
『人神』……人を越え、人外さえ越えて神に成った者の証明。
『現人神』……人から人神に成り上がり、現世に表し神の職業。
あ~、うん、俺人間やめて神に成ったのね………………。
「せっかくだ。称号も確認するか」
『理を外れし者』……全ての理から外れ、人外となった者の証明。全ステータスに極大補正。
『異界から来し者』……異界から来た者の証明。経験値・ステータスに中補正。スキル内包有り《鑑定》《言語理解》《アイテムボックス》
『規格外の魂』……異世界に来る時、神から魂の矯正を受けていない者の証明。変革達成率75%。
『深淵の絶望を知る者』……世界で最も深い絶望を知る者の証明。全状態異常無効化。
「…………………………ナニコレ?」
俺の頭の中がフリーズした。
「………………………………スキルは?」
『魔法Lv.1』……魔法
「……………………………………はぁ。嫌になるな……………そのまんま過ぎるだろ」
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