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あいろこいろ  作者: カラクリカラクリ
本編
85/104

084


山吹の状況に触れて、珍しく弱気になっていたからだろうか。

あの瞬間の失態を、蘇芳は悔やんでも悔やみきれない。


「馬鹿か、お前は」


立ち位置は単純だ。

蘇芳の足元に、山吹がいて、呆れたように呟いた鈍を挟んで向こう側に露草がいる。

そして、もうひとり。

露草の後ろに、一人の少女が立っていた。


「はぁ!?」

「良いから、退け」

「退く訳ないだろ!伽羅になにするつもりなわけ!?」


蘇芳は少女に見覚えがない。

言葉を交わしたこともなければ、あったこともない。

ない筈だ。

それなのに。

露草の肩越しに、目が合った瞬間、蘇芳の心臓がどくりと跳ねた。


「っ!?」


思わず襟首を押さえて、蘇芳は言葉を飲み込んだ。

まるで自分のものではないみたいに、心臓が騒いでいる。


「(な、に)」

『ちっ。小僧に触れさせるな!』


鋭く放たれた言葉に、無理やり視線を押し上げると、露草の肩を、その手が掴んでいた。


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