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あいろこいろ  作者: カラクリカラクリ
本編
50/104

049*

気づいた時には、世界はサーカスのようだった。

捕えた猛獣を連れて闊歩する猛獣使い。

いつから空中ブランコを掴み続けていたのだろう。

下を歩く猛獣使いの牙に触れぬよう。


欲しいものがあった。

それは多分、細やかで愚かな願いだった。

けれどもそんなことは、いつも後になってから気づくのだ。


知らなかったことがあった。

それは多分、盲目的な踏襲性にも似た考えだった。

けれどもそんなことは、いつも失ってから手を伸ばすのだ。


ああ猛獣が啼いている。


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