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気づいた時には、世界はサーカスのようだった。
捕えた猛獣を連れて闊歩する猛獣使い。
いつから空中ブランコを掴み続けていたのだろう。
下を歩く猛獣使いの牙に触れぬよう。
欲しいものがあった。
それは多分、細やかで愚かな願いだった。
けれどもそんなことは、いつも後になってから気づくのだ。
知らなかったことがあった。
それは多分、盲目的な踏襲性にも似た考えだった。
けれどもそんなことは、いつも失ってから手を伸ばすのだ。
ああ猛獣が啼いている。
気づいた時には、世界はサーカスのようだった。
捕えた猛獣を連れて闊歩する猛獣使い。
いつから空中ブランコを掴み続けていたのだろう。
下を歩く猛獣使いの牙に触れぬよう。
欲しいものがあった。
それは多分、細やかで愚かな願いだった。
けれどもそんなことは、いつも後になってから気づくのだ。
知らなかったことがあった。
それは多分、盲目的な踏襲性にも似た考えだった。
けれどもそんなことは、いつも失ってから手を伸ばすのだ。
ああ猛獣が啼いている。