表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あいろこいろ  作者: カラクリカラクリ
本編
37/104

036


「どうして、知ってるんですか」


衝撃から立ち直って漸く紡いだ言葉に、ふんと鼻を鳴らして、木路蝋は目を細めた。


「先手を打ってきたからだ」

「え?」


弾く様に飛ばされたカードのようなものが、蘇芳のすぐ前に滑ってくる。

其れに手を伸ばして、蘇芳は今度こそ言葉を失った。


「覚えがあるようだな」

「これは、いつ」

「今日の昼すぎだ」


撮られた覚えのない写真には、確かに蘇芳が写っていて、それは間違いなく、今日のあの場の写真だった。


「早すぎます」

「あ?」

「撮られたのは、今日の昼前です」


僅かに顔を顰めた木路蝋に、蘇芳は必死で頭を回転させる。

帽子が取れた一瞬。

右の横顔。

望遠のようなアングル。

どの位置からならば、この写真は撮れるのだろう。


「木路蝋さん、これは普通の写真ですか?」

「いや。念写の一種だろうな」

「そうですか」


通常の方法でないならば、まだ候補は減らせない。


「おい」

「はい」

「心当たりがあるのか?」


忌々しげな口調に、蘇芳は一瞬ためらってからため息をついた。

今日は不運にばかり鉢合わせている気がする。


「この写真を撮られた時に、心当たりに当たっているところだったんです」

「なるほどな」


苦虫を噛み潰したように、木路蝋は写真を睨んで舌打ちした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ